松本で帽子作家と3人の画家が企画展-2店舗で同時開催

「tonico」には4人の作品が並ぶ。

「tonico」には4人の作品が並ぶ。

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 松本市の雑貨店「tonico(トニコ)」(松本市中央2、TEL 0263-34-6621)と「群青/salon as salon」(中央3、TEL 0263-34-1006)で現在、帽子作家と3人の画家による作品展「帽子と絵」が開催されている。

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 同展は画家の木村彩子(さいこ)さんが企画。画家の徳永利昭さん、藤波洋平さん、帽子作家の西舘亜矢子さんら4人によるもので、「tonico」では西舘さんの帽子を、「群青/salon as salon」では画家たちの作品をメーンに展示する。

 西舘さんの帽子とコサージュが並ぶ「tonico」では、小さめのキャンバスに描かれた画家たちの作品も数点展示。レーヨンのひもを編んで作ることの多い西舘さんだが、今回はすべてラフィア(マダガスカル原産のラフィアやしの葉の部分を加工した天然素材)を使って制作した。温かみのあるベージュでとても柔らかく、頭にフィットする。カラフルなレーヨンのひもで作られたコサージュは、西舘さんのシンプルな帽子のアクセントにもなる。

 「群青/salon as salon」では木村さん、徳永さん、藤波さんの作品を展示。木村さんはアクリル絵の具でキャンバスをベージュに塗り、油絵の具で植物や風景などを優しい色合いと質感で仕上げる。徳永さんは背景を大きく使い、空間とのバランスをとりながら人や雲などを描いている。藤波さんは緑のあるさまざまな風景をフワッとしたタッチで描くのが特徴。「画家3人で事前に両店に出向き、その店の雰囲気やスペースを考えながら描いた」と木村さん。

 「雑貨店やカフェで展示することに意味がある。画廊だと作品を見るためにしか人は集まってくれないが、『雑貨を見ながら』とか『コーヒーを飲みながら』とか、日常の中の気軽な場面で作品を見てもらって、何か感じてもらえたら」と木村さんは期待を寄せる。

 作品はすべて販売も行う。価格は、帽子=5,700円~、コサージュ=850円~、絵画=5,000円~。最終日にはカレー店「インド富士」(東京都小金井市)が出張開店するほか、木村さんの「偶然の出会い」で集まったアーティストたちによるライブを行う。

 営業時間は、tonico=12時~18時、群青/salon as salon=11時30分~19時。定休日は両店で異なる。ライブのチケットは両店で扱う。展示は両店とも8月8日まで。

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