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松本で池田暢子さん個展「樹皮を編む」 自ら採取した山の素材で作る、籠製品

池田さんが手がけた約150点の籠製品が並ぶ

池田さんが手がけた約150点の籠製品が並ぶ

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 籠作家・池田暢子さんによる個展「樹皮を編む」が現在、「カゴアミドリ松本店」(松本市大手1、TEL 0263-50-4475)で開催されている。

経年変化によって表情が変わる籠製品

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 山で採取した、ヤマブドウやクルミ、ウリハダカエデの樹皮などで編んだ作品、約150点を展示する。手提げバッグや2サイズ展開の「弁当籠」は、扱う材料の中で一番丈夫だというヤマブドウの樹皮を使用。クルミの樹皮で作るトレーにも、強度を出すため、縁を囲うように巻いている。池田さんは「ヤマブドウは最初はマットな質感だが、使ううちにつやが出て色も濃くなる」と話す。

 白い色合いのカトラリーケースや米研ぎざるは、マタタビのひごを編んで制作。ひごはマタタビの枝の表面を削り、道具を使って4つに割いた後、ナイフで厚み・形を整えて作る。ほか、初めて作ったというヤバネススキの鍋敷きも出品。穂がなくなり、からからになった茎をひもでくくった。

 池田さんが籠作りを始めたきっかけは、信州大学農学部に在学中、旅行で訪れた東北でヤマブドウの籠を見たこと。「山の恵みで、ものづくりをすることに感銘を受けた。山は自分にとって身近な存在だったのに、そこで採れた素材で作られたものに触れたことがなく、新鮮に感じた」と振り返る。

 大学卒業後、農閑期の冬の仕事として民具作りが盛んな福島県三島町に移住した。2年半ほど籠作りの経験を積んだ後、結婚を機にJターン。現在は、駒ケ根市内に構えた工房で作業を行っている。山での材料調達は、家族も協力。池田さんの影響で籠作りを始めたという父親と、林業に携わる夫、3人の子どもたちと行うという。

 東京・国立にある「カゴアミドリ」とは10年ほど前からつながりがあった。2022年4月に松本店がオープンし、個展を提案され、昨年初開催。池田さんは「経年変化によって、表情が変わる自然素材の籠を楽しんでほしい」と話す。

 価格は、鍋敷き=1,000円、コースター=3,300円、弁当籠=1万9,250円など。営業時間は11時~17時。火曜~木曜定休。4月22日まで。池田さんは21日に在店予定。

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