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松本の書店で「のふて」展 古道具メインに、さまざまな時代の酒器や玩具

古道具をメインに、酒器やガラス瓶、置物などが並ぶ

古道具をメインに、酒器やガラス瓶、置物などが並ぶ

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 古道具を中心に展示する「のふて4」が現在、書店「本・中川」(松本市元町1、TEL 0263-33-8501)で開催されている。

足に見える木片に土台を付けた「下半身木片」

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 出品するのは、下諏訪町の理髪店「髪床はっこ」の店主・小池慎悟さん。店を営む傍ら、古道具を扱う「のふて」の屋号で、イベント出店や展示を行っている。

 酒器やガラス瓶、置物、絵画など56点を並べる。昭和の子どもが作ったという切り絵は、裏と表が見えるよう、透明のフレームに入れて展示。縄文や古墳時代の貴重な土器や、江戸~明治の片口、大正~昭和の漆桶(しっつう)など、さまざまな時代のものがある。

 一見、何に使うのか分からないものが多いのも同展の特徴。詳細不明だという、細い針金を丸めた「針金玉」は壁にディスプレー。丸い凹凸が付いている美濃焼のマッサージ器具は、オブジェのように立てて置く。店主の中川美里さんは「『これ何だろう?』と、想像してしまう。本来とは別の使い方を考えるのも面白い」と話す。

 海で見つけたという黄色の塗料がはげた木製の板や、オブジェのように見える河原の石など、拾ったものも出品。小池さんの子どもが保育園で見つけた、足に見える木片に土台を付けた「下半身木片」は、100万円の値を付けた。「小池さんは設営の時、いつも『本当はどれも手放しくない』と話している。貴重なものも多いが、敷居の高さを感じさせない空間になっている」と中川さんは笑顔を見せる。

 2018(平成30)年に初めて展示を行い、今回が4回目。中川さんが「はっこ」に通っていたことや、互いに古いものが好きということから企画した。2年ぶりの開催で、初日には開店前から並ぶ人もいたという。「こうあるべきという価値観を取っ払ってくれるような展示。古道具の自由な使い方を楽しんでほしい」とも。

 価格は、針金玉=5,500円、縄文土器=2万円など。営業時間は12時~18時(金曜・土曜は19時まで)。月曜・火曜定休。11月26日まで。

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