松本で喫茶店「珈琲(コーヒー)茶房 かめのや」などを展開するコーヒーロースタリー「Alps coffee lAb.(アルプスコーヒーラボ)」(松本市大手4)がバスグッズ「家庭用 富士の湯・かめのやコーヒー風呂」を10月25日、発売した。
深いりのコーヒー豆をひいたものを紙パックに入れた同商品。浴槽に入れると、コーヒーの香りが立ち上がる。斉藤博久社長は「まるでコーヒーに入っているような感覚を楽しめる」と話す。
2020年9月から市内の老舗銭湯「富士の湯」(本庄2)で定期的に「かめのやコーヒー風呂」を実施。同銭湯の4代目・阿部憲瑞さんから声をかけられたことがきっかけで始めたという。「最初はコーヒーの出がらしを活用しようと思っていたが、思ったほど色や香りが出なかったので、風呂用に焙煎(ばいせん)したものを使っている」と斉藤さん。
家でも楽しめるようにと、商品開発に着手し、半年ほどかけて進めてきた。パッケージは、同社のキャラクターである女の子が風呂に漬かる姿を描き、レトロな雰囲気に仕上げた。
発売記念イベントとして、県内外18カ所の銭湯で「かめのやコーヒーの湯」を開催。SNSでは「浴室の扉が開いた瞬間にコーヒーの香り」「目を閉じて鼻から息を吸うと喫茶店にいる気分になる」などの感想が上がっている。同社広報の栗原義人さんは「コーヒー好きの人にはたまらない体験ができる。新たなコーヒーの楽しみ方の一つになれば」と話す。
1回分140グラム入りで、価格は550円。「かめのや」と「富士の湯」のほか、コーヒー風呂のイベントを開いた銭湯とオンラインショップでも購入できる。