松本に「珈琲茶房かめのや」 老舗純喫茶「翁堂茶房」の雰囲気残す

店名は斉藤さんの妻の実家の屋号から付けたという

店名は斉藤さんの妻の実家の屋号から付けたという

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 松本・大手に5月26日、純喫茶「珈琲(コーヒー)茶房かめのや」(松本市大手4、TEL 0263-31-6597)がオープンした。

 店舗面積は約12坪、席数はテーブル25席。60年近く親しまれてきた「翁堂(おきなどう)茶房」跡に出店し、床と天井は張り替えたが、椅子やテーブル、シャンデリアなど多くのものをそのまま残して雰囲気を生かした。奥の坪庭の噴水も再利用する。「古き良き純喫茶の空気を大事にした」と店主の斉藤博久さん。

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 メニューは、自家焙煎(ばいせん)のコーヒー「かめのやブレンド」(M=450円、L=500円)、「ミルクコーヒー」(ホット=500円、アイス=550円)のほか、「たまごサンド」(600円)、「鉄板ナポリタン」(750円)などの軽食も用意する。「翁堂」名物の「タヌキケーキ」や「ロールケーキ」(以上350円)も提供。11時まではトーストにミニサラダ、ゆで卵、ドリンクが付く「モーニング」(600円)も。

 大阪で建築関係の営業の仕事をしていた斉藤さん。昨秋、結婚を機に妻の実家に近い松本に移住した。「カフェをやりたいという気持ちがずっとあったので、30歳になるまでの3年ちょっとの間にチャレンジしてみようと思った」。物件を探すうちに、1年半ほど前に閉店した「翁堂茶房」と出合い、「それまでいわゆる『おしゃれなカフェ』を思い描いていたが、ここだと思った」と交渉。同店オーナーの木内基裕さんは当初、貸すつもりはなかったというが、「この雰囲気を残したいという熱意が伝わったのか、一緒にやっていこうという気持ちで、貸してくれることになった」

 会社員時代は親よりも年が離れた年代の人たちと関わることも多く、もともと純喫茶に出入りしていたこともあり、「年配の方々とのコミュニケーションが楽しい」と斉藤さん。オープンして1カ月、前店の常連客も訪れるという。「『ここでお見合いしたのよ』と話してくれるおばあさんもいて、地域に愛されている店だということを感じる。自分もうれしい」と笑顔を見せる。

 6月26日には「88'night(ハチハチナイト)」を開催。同じ1988(和暦)年生まれの友人2人と企画、ウイスキーの飲み比べと「〆のラーメン」を楽しむ。開催時間は19時~。料金は3,500円(ウイスキー6種類、ラーメン1杯付き)。予約は電話かフェイスブックで受け付ける。

 今後も店の雰囲気を生かしたイベントや展示などを行っていく予定だという。「サラリーマン、学生、年配の方など、幅広い層が利用できる店にしていきたい」とも。

 営業時間は8時~19時30分。水曜定休。

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