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松本の書店で大曽根淳さん個展 黒だけで表現する「描く楽しさ」

「好きなものを自由に描くことが楽しい」と大曽根さん

「好きなものを自由に描くことが楽しい」と大曽根さん

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 松本市内在住のアーティストで彫刻作家でもある大曽根淳さんの個展「draw」が現在、松本・元町の書店「本・中川」(松本市元町1、TEL 0263-33-8501)で開催されている。

額装作品のほか、薄紙や厚紙に描いたものも展示

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 猫や植物、女の子などのモチーフを柔らかいタッチで描いたドローイング作品、約40点を展示する。作品は、水で薄めた墨汁で、出来上がりのイメージを紙に塗り、その上からGペンで線画を描いたり、墨を塗り重ねたりして濃淡を出し仕上げる。モチーフの影や質感は、墨のにじみやぼかしを使って出しているという。大曽根さんは「黒だけで幅広い表現ができると思い、色は使わなかった。線の太さも筆圧の強さで調節している」と話す。

 額装作品のほか、薄紙や厚紙に描いたものも用意する。「最初は薄紙に手が動くまま自由に描いて、その後しっかりとした厚紙に落とし込んだ。その中から額に入れる絵を選んだ」と大曽根さん。タイトルは、「別の紙で貼るより作品になじむ」と壁に鉛筆で直接書いた。

 同店での個展は3回目。過去2回は木彫りで、今回初めて絵だけを展示した。「彫刻は作品が出来上がるまでのプロセスが多く、時間もかかる。その作業も好きだが、今は自由に絵を描きたい気持ちが強かった。描いた時の楽しい気持ちが伝われば」と大曽根さん。会期中は新たに作品を追加する予定。店主の中川美里さんは「たくさんのファンがいる作家さんなので、初日から多くの人が来た。のんびりと見てもらえれば」と笑顔を見せる。

 価格は、額装作品=1万3,200円~、額に入っていないドローイング作品=7,700円~。営業時間は12時~18時(金曜・土曜は19時まで)。月曜・火曜定休。10月31日まで。

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