見る・遊ぶ

松本で陶芸家・松浦唱子さん個展 熱々を楽しむ器や土鍋、「ネコカップ」も

パステル調の色合いの土鍋や耐熱の器が並ぶ

パステル調の色合いの土鍋や耐熱の器が並ぶ

  • 14

  •  

 陶芸家・松浦唱子さんの個展「熱々・ぬくぬく・ホカホカ」が現在、松本・浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で開催されている。

飲みやすさとネコらしさを意識した形の「ネコカップ」

[広告]

 土鍋をはじめ、カップや皿など耐熱の器を中心に約100点を展示する。パステル調の色合いの土鍋は0.5~5カップ炊きのサイズ。ふたや取っ手、持ち手などで色を変え、多彩に展開する。今回、新たに鍋本体の所に、ふたがのるような突起を付けた。「この形をずっと作りたくて、ようやくできた。今後は、もっと低くて底が広い鍋などバリエーションを増やしていきたい」と松浦さん。鍋本体とふたは、重ねた状態で一緒に焼いたものと、別々に焼いたものがあり、それぞれ分かるようにタグも付ける。

 新作の「ネコカップ」は、ネコのカタログや雑誌を見ながら、飲みやすさとネコらしさを意識した形に仕上げた。カタログは「種類がよく分かって面白いが、モデルだけにモデルらしい顔つき」と松浦さん。特に表情は、さまざまな飼い猫が載っている雑誌を参考にしたという。「毛並みや色の面白さ、かわいらしさに加えて、誇り高くシャープな感じも出せたらと思って作った」とも。

 「女の子植木鉢」は、野外で寄せ植えに使うことを想定した大型のもの。中央の「女の子」の頭部も鉢になっている。「大きいので釉薬(ゆうやく)を掛けるのには苦労した。手びねりで作ったので、全体の形は考えているものの、過程ではこの先どうなるのか自分でも分からない、粘土に遊ばれているような感覚もあって楽しかった」と振り返る。

 松浦さんは千葉県富津市で作陶し、夫・長谷川正治さんと共に陶芸教室「enfab」を運営している。同ギャラリーでの展示は2年ぶり6回目。同ギャラリーの瀧沢一以さんは「少しずついろいろなタイプを買い足してくれる方も多い。これからの季節に合わせて好みのものを見つけてもらえれば」と呼び掛ける。

 作品は全て販売する。スープマグ=3,520円、ネコカップ=3,960円、土鍋=6,600円~など。営業時間は10時~18時。木曜・金曜定休。10月24日まで。24日は松浦さんが在廊する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース