自転車販売・修理を行う「CLAMP(クランプ)松本蔵店」(松本市旭1、TEL 090-5411-6068)が松本・旭の建物群「和泉町(いずみまち)伍蔵」に6月1日、オープンした。
「TOKYO BIKE」や「SURLY」「KONA」など自転車のほか、子ども用のランニングバイク「ストライダー」も扱う。ヘルメットやライト、カスタムパーツのほか、自転車に取り付けるタイプのバッグやキャリアも用意。店長の兵藤達侑さんは「バイクパッキング用のバッグやキャリアを充実させた。これだけ特化して扱う店は県内にはほかにないと思う」と話す。自転車の修理やカスタマイズにも対応。今後はイベントも定期的に開催していきたいという。
伊那市に本店を構える「CLAMP」は、同じ敷地内にある母屋2階に昨年12月、登山やランニング向けのアウトドアアイテムを販売する「松本店」をオープンした。代表の武村信宏さんは「母屋は白で明るい雰囲気だったので、蔵は黒でキリッとした印象にしようと思った」と話す。春ごろ改修に着手。蔵の入り口が狭く、カウンターや什器(じゅうき)は店内でスタッフらが製作した。
建物群は、江戸時代には穀物、明治時代にはお茶を扱う商家だったという穂高家のもの。当初、穂高家の次女・千恵美さんが営むアロマエステサロン「ICOU~衣香~」が島立から移転して入居するほかは、壊して駐車場にすることを考えていたが、建築士からのアドバイスもあり、雰囲気を生かして開業してくれる人を募った。その後、生花店「花屋彦兵衛」、ダイナー「OLDIES B GOODIES(オールディーズビーグッディーズ)」、ヘッドスパサロン「kiki.」がオープン。今回、5つ全ての蔵が埋まった。
「自転車の修理をしている間にコーヒーを飲んだり、ヘッドスパをしている彼女を待っている間にアウトドア用品を見たりと、相乗効果が生まれれば」と武村さん。今後は、「伍蔵」としてのイベントも企画していきたいという。「現状、駐車場が分かりづらいなどの課題もあるが、他のテナントとも協力しながら、この場所ならではの展開をしていきたい」とも。
営業時間は11時~20時。木曜定休。