イラストとデザインを手掛ける「MGN DESIGN WORKS」のポップアップショップが現在、松本・駅前大通りの「High-Five(ハイファイブ)」(松本市深志3)と中町通りの「UNDERTONE ESPRESSO(アンダートーン エスプレッソ)」(中央3)で開催されている。
松本市在住のイラストレーター・MGNさんが描いたイラストを用いたグッズを展開する。パーカやキーホルダー、ステッカーなどのほか、初めて作品集も制作した。「過去の作品でテーマに合いそうなものや、今まで出してなかったものなどを選んだ」とMGNさん。
イラストは、ポップなテイストの中に、毒や怒りなどブラックな要素が込められているのが特徴。子どもの頃から絵を描くのが好きだったMGNさんは、アメリカや日本の漫画などから影響を受けたと振り返る。しばらく絵から離れていたが、就職をきっかけに再び描き始めた。「絵の中なら過激なことも自由に表現できる。自分にとってはストレス発散の役割もあると思う」。ニュースや時事問題を見て感じたことや腹が立ったこと、日常の不平不満からインスピレーションを得ることが多いという。「表現はポップでも、そこにダークな意味を込めているものが多い。昔からあまり変わっていないが、少しソフトにはなったかも」
徐々に友人から依頼されることが増えて、CDジャケットなどを手掛けたり、自身でグッズを展開したりするように。周年記念でお祝いとして絵を贈っていた「High-Five」でも昨夏、キーホルダーを制作。好評だったこともあり、初のポップアップショップを開催することになった。
「働きながらイラストも描くというスタイルが、自分にとってはちょうどいいバランス」とMGNさん。今後は、作品を見てもらえる機会を増やしていきたいという。「個展なのか、ポップアップショップなのか、形は分からないが、少しでも楽しいことをやっていければ」とも。
価格は、ステッカー(8枚入り)=1,200円、作品集=1,500円、パーカ=5,000円など。営業時間は、「High-Five」=10時~19時、「UNDERTONE ESPRESSO」=12時~17時(土曜・日曜は11時~)。いずれも水曜定休。3月7日まで。