松本市は、市での就職を検討している学生を対象に、市内の企業を紹介する「合同就職説明会」を3月1日、開催する。
説明会は無料の通話アプリ「Discord(ディスコード)」を使う。対象は、2022年3月以降卒業予定の学生と、卒業後3年以内の既卒者。市内の28企業が参加を予定する。開催時間は13時~16時で、入退室は自由。
対面形式の説明会が開催できない中、「オンラインでも、できるだけ説明会に近い雰囲気にしたい」と、企業ブースのように部屋を作成できる「Discord」を初めて用いる。市の移住・定住の総合相談窓口「まつもと暮らし応援課」の武井厚志課長は「入退室も自由なので、気になる企業の話を気軽に聞いてもらえれば」と話す。
県がまとめた2020年中の人口異動調査で、松本市は転入者が転出者を369人上回る転入超過(社会増)となった。転入超過数は県内19市の中で最も多く、3年連続プラス。「移動をためらう人が多い中でも、増え続けていることは良いことだと思う」と武井課長。SNSなども活用しながら、コロナ禍でのPR活動に力を入れる。「アフターコロナがどうなるかはまだ見えない部分が多いが、松本の魅力をしっかり伝えることで、県外に進学した学生のUターン促進をはじめ、移住者を増やす取り組みを続けたい」とも。
参加は事前の申し込みが必要で、ウェブサイトで受け付ける。締め切りは2月25日17時。