松本の老舗中華食堂「春華」、58年の歴史に幕-12日に閉店へ

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 松本・女鳥羽川沿いある中華食堂「春華(しゅんか)」(松本市中央2、TEL 0263-32-1787)が、1月12日、58年間営業した店を閉じる。

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 同店は、市内大手にあった中華料理店「竹の家」で戦前に勤めていた創業者の椿原唯一さんが、1951(昭和26)年本町通り東側の路地に開店。1959(昭和34)年には手狭だった店から現在の位置に移転した。創業者の唯一さんと息子の光二さん、光二さんの妻・寿子さんの3人を中心に営業を続けてきたが、1994年に唯一さんが、2001年に光二さんが他界し、現在は寿子さんが5人のパートと店を回しているという。

 一番の人気メニュー、あっさりスープの「中華そば」(550円)や、創業者が「竹の家」で学んだ細切りの肉野菜あんかけがのった「サンマメン」(650円)、縁が赤く色づけられたチャーシューなどは開店当時と変わらない味付けで、長年にわたる常連客も多い。

 「当時は中華そばが35円くらいだった。メニューは今とほとんど同じ」と寿子さん。閉店を決めたのは、昨年の11月にひざを痛めたことがきっかけ。「一緒に働いている皆に迷惑をかけてしまう。それに味を継ぐ人がいなくて」と悩んだ末に決断したという。「常連をはじめ、多くのお客様には申し訳ないこと。あめ市の連休に来るという人が多いので、それまではいつも通り」。閉店日の12日まで特別なことは行わず、通常通りに営業を続ける。

 営業時間は10時30分~14時30分、17時~18時30分。

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