松本初のベーグル専門店-開店までの経緯をつづったブログで人気に

こじんまりとした店内は、ディスプレーされている雑貨も2人のこだわりが感じられる。

こじんまりとした店内は、ディスプレーされている雑貨も2人のこだわりが感じられる。

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 まつもと市民芸術館南側にベーグル専門店「ナチュラルベーグル 歌」(松本市深志3、TEL 0263-35-8876)が12月15日、オープンした。

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 無農薬で卵・乳製品を使わないベーグルは「プレーン」(140円)、「シナモンレーズン」(150円)、「オレンジピール」(170円)といった定番のものに加え、季節の素材を練り込んだ「ほうれん草黒ごま」(170円)、「さつま芋カランツ」(170円)など常時20種類ほどを日替わりで提供する。「シェフのお八つ」として販売する「カントリークッキー」(80円)なども卵や乳製品を使わない。

 ベーグルの生地には、秋田県産の「春息吹(はるいぶき)」と石川県産の「南部小麦」の2種類の小麦粉を混ぜて使用。塩はモンゴルの岩塩を砕いて使い、米飴とてんさい糖を加えて天然酵母で発酵させる。同店代表の小熊徳行さんの「人工的に化学処理をして加工されたものは避け、有機農法で育てられた自然の質を持つ食物をとる」という思いから、生地はもちろん、加える素材も無農薬にこだわる。

 小熊さんは昨年10月からブログ「パン屋さんをプロデュース」で、同店オープンに至るまでの経緯を公開。オープン日の昨年12月15日にいったん「最終回」を迎えたが、その後は「Bagel屋さんの日々日常」としてベーグル専門店の日常をアップし続けている。「ブログを見て来てくれる人もたくさんいて…人とのつながりができた。更新頻度は前よりは落ちるかもしれないが、続けていこうと思う」と小熊さん。

 シェフの小倉かず子さんは「遠方から来てくれるベーグル好きの人や、年末年始の帰郷で『ベーグル専門店ができたと聞いて』と訪ねてきてくれる人がいてうれしい」と話す。「外は硬く、中はモッチリ」が特徴のベーグルを初めて食べる人も多いため、商品を渡す前に食べ方を説明したり、保存方法を書いた紙を渡したりしているという。「皮が硬くてびっくりする方もいるので…」(小倉さん)。

 「これからは季節によってよもぎや桜、バナナなど素材を生かしたものを作っていきたい」と小倉さん。相澤病院に近いという場所柄、病院に通う人や近所の人など幅広い年齢層が来客する。「ベーグル好きの人はもちろん、素材や無農薬にこだわる人、カロリーが気になる人、アレルギーのある人…いろんな人に食べてもらいたい」(小熊さん)。「安心して食べられるベーグルを、日々の『健康食』として受け入れてもらえたら」とも。

 営業時間は7時30分~売り切れまで。日曜・祝日定休。

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