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安曇野にパン店「月日堂製パン」 自作の薪窯で焼くハード系パンを日々の食事に

ショーケースからパンを選ぶ。「どんな料理に合わせればいいかなども気軽に聞いてほしい」

ショーケースからパンを選ぶ。「どんな料理に合わせればいいかなども気軽に聞いてほしい」

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 パン店「月日堂(がっぴどう)製パン」(安曇野市穂高有明)が10月1日、安曇野・穂高有明にオープンした。

三角の屋根が目印

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 大野田哲朗さん・朋子さん夫妻が開業。パンは、耐火レンガを積み上げて作ったフランス式の薪(まき)窯で焼き上げる。店内はブルーグレーを基調にした落ち着いた雰囲気で、玄麦で仕入れた小麦をひく石臼(うす)を置き、パンは木製のショーケースに入れる。

 ルヴァン種で発酵させるハード系のパンがメイン。県内産の小麦粉をはじめ、素材はなるべく地元のものを使う。安曇野産のライ麦を入れた「カンパーニュ」は、大(2,100円)と普通(1,100円)の2サイズ展開。「大きい方が、焼いたときに水分が飛ばず、中がしっとりしているのでお薦め」と哲朗さん。安曇野産の卵と松田乳業(大町市)の牛乳を使った「ブリオッシュ・ペイザンヌ」(1,000円)のほか、「ブロン」(1,100円)、「パンドミ」(550円)なども用意する。「大きいパンを切り分けて食べてもらいたい。お米と一緒で、主食として常に家にパンがある状態をイメージしてもらえれば」。それぞれ2分の1サイズ、「カンパーニュ」の大きいサイズは4分の1サイズでも販売する。ほかに、「アップルパイ」(350円)や、「クロワッサン」(180円)、「パンオショコラ」(240円)なども。

 哲朗さんは松本市出身。広島や岡山で約18年間、パン店に勤務した。「自分で店を持つなら、薪窯で焼きたい」と、広島市の「ブーランジェリー・ドリアン」で3カ月間研修をしてUターン。物件は、薪をたいても大丈夫な場所を探したという。春ごろから薪窯作りに着手し、約3カ月かけて完成。その後、火を入れてからも調整と試作を繰り返してきた。

 「家にパンがあって、そこからメニューを考えてもらえるとうれしい。いろいろな食べ方を楽しんでもらえれば」と哲朗さん。ハード系のパンは、冷蔵庫で夏季は1週間、冬季は2週間ほど保存ができ、徐々に酸味が落ち着いてくるという。

 店名は、以前飼っていた犬の名前「がっぴ」に由来している。「月と日、夜も昼も食べてもらえる食糧としてのパンを提供したいという思いもあるが、これは後付け」と笑顔を見せる。日々のパンの食べ方や保存の仕方などを客と話すことも多い。「こういう場所にあるので、わざわざ来て良かったと思ってもらえるような店にしたい」とも。

 営業時間は10時~16時。火曜・水曜定休。

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