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松本・元町に「本・中川」移転 本も展示もゆっくり見られる空間に

大曽根さんの作品は壁と棚に飾る。なじみ過ぎて展示だということに気付かない人も

大曽根さんの作品は壁と棚に飾る。なじみ過ぎて展示だということに気付かない人も

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 松本・元町の住宅街に新刊・古書を扱う書店「本・中川」(松本市元町1、TEL 0263-33-8501)が、9月16日、移転オープンした。

現在開催中の大曽根淳さんの彫刻作品展「calm」

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 日本料理店・ギャラリー「温石(おんじゃく)/tadokorogaro」の跡。料理を提供していた奥の部屋はイベントスペースとして活用する。店主の中川美里さんは「住宅街で静かなので、より本に没頭できると思う」と話す。

 書籍は、美術や自然をテーマにしたものや、絵本や写真集、画集などを中心に用意する。「広さは約3倍になったが、本の点数はあまり変わっていない。手に取ってゆっくり見やすくなった」。床に座って絵本をめくる子どもも多いという。

 現在、市内在住の大曽根淳さんの彫刻作品展「calm」を開催している。イチイの木を用い、節や樹皮などを生かして制作した作品は、小さくかわいらしいものが多いが、「穏やかさの中にどこか荒々しさもある」と中川さん。彫刻14点のほか、クロッキー画11点と、大曽根さんが作品について思いをつづったノートも合わせて展示する。自由に見て感じてほしいと、個々にタイトルは付けかったという大曽根さんは、「他の誰かにとっては何のことのないただの物。でも自分にとっては大切なお守りのような存在。そういうものを彫っていたい」とコメントを寄せる。

 前店は、こまくさ通り沿いに2016(平成28)年11月オープン。絵本の原画などの展示や、著者を招いたイベントも行ってきた。「イベントや、本を見たい人と展示を見たい人が譲り合っている姿を見たときに、狭くて申し訳ないなとずっと思っていた」と振り返る。今年2月末で閉店した「温石」の店主とは、もともと交流があり、一緒に後を使ってくれる人を探すうちに、中川さんが引き継ぐ形になったという。

 前店の中央に配した古木は、入り口と庭に移した。「場所が変わっても心持ちは変わっていない。ゆっくりしてもらえる空間になったので、足を運んでもらえれば」と中川さん。

 営業時間は12時~18時(金曜・土曜は19時まで)。月曜・火曜定休。「calm」は11月3日まで。11月1日~3日は12時~19時で営業する。

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