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岐阜・多治見の土器作家が「森と街の、カレー展」 安曇野と松本の2会場で

さまざまな土器が並ぶ

さまざまな土器が並ぶ

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 岐阜県多治見市で土器を制作する田中太郎さんの個展「森と街の、カレー展」が現在、安曇野市のギャラリー「十方(ジッポウ)」(安曇野市穂高有明、TEL 0263-88-2086)で開催されている。

庭で行われた野焼きパフォーマンス

 田中さんは1990(平成2)年東京都生まれ。京都精華大学院を修了後、現在は多治見市で活動している。3年ほど前から自宅の庭で野焼きして土器を作り始め、自身が好きだというカレーや酒の器を中心に制作している。同ギャラリーを運営するデザイン会社「アズグラフ」(穂高)の代表・平塚隆司さんが、昨年の「クラフトフェアまつもと」で田中さんと出会ったことがきっかけで工房に足を運び、展示を企画した。

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 カレー皿やボウル、片口、ぐい飲みのほか、前方後円墳のようなライス型など約60点を展示する。皿は、暗文をイメージして装飾を施したものや、もみ殻の中に入れて炭化焼成させて黒くしたもの、土の色から灰色のグラデーションをかけたように仕上げたものもある。ほかに、目鼻を付けたビアカップや脚付きの鉢、山の形をしたオブジェなども用意する。

 多治見市のオープン貸し工房を拠点に活動する実験的素材研究バンド「monolith&soilmans note」のメンバーでもある田中さん。作曲家・宮内優里さんとKenji Kiharaさんによる音楽研究室「BGM LAB.」と手掛けた約30分の環境音楽「chisou」は、貫入(かんにゅう)が入る音や粘土が水に溶ける音など、制作過程で発生する音をサンプリングしている。平塚さんは「BGMにちょうどいい心地よさ。耳を澄ますと制作時の音が分かる」と話す。

 展示初日の9月20日には、田中さんが庭で野焼きのパフォーマンスを行った。事前に掘った穴の淵に作品を並べ、火を付けて徐々に炎を大きくしていき、外側が焼けたら炎の中に投入。燃料が燃え尽きた後、土の上で冷ます。来場者は興味深く様子を見つめ、田中さんに熱心に質問する人もいたという。

 10月12日~18日は、今年7月にオープンした松本・中町のギャラリー「器と工芸 なかつか」(松本市中央2、TEL 0263-32-4168)で開催する。平塚さんが「なかつか」のロゴを手掛けた縁で、「森」と「街」の2会場での企画が実現した。「森と街で、田中さんも異なるイメージを持っているようなので、また違う作品も見られると思う」と平塚さん。

 価格はカレー皿=8,000円、オブジェ=1,000円など。営業時間は11時~16時。水曜定休。10月4日まで。9月26日・27日はイベント「美麻のはちみつ量り売り」も行う。

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