鶏料理をメインにした居酒屋「城下町の燈(あかり)旬酒場 八よし」(松本市中央1、TEL 0263-88-2508)が松本・伊勢町通りにオープンして1カ月が過ぎた。
店舗面積は約20坪。席数はテーブルとカウンター合わせて25席。養鶏場を運営する「燈り屋」(塩尻市広丘高出)が、「街道の燈旬酒場やまもと」(同)に続き、2号店として出店した。社長の山本寬昭さんは「養鶏から店舗まで一貫して手掛けることで、携わる人が見える、正しい『食』の在り方を考えられる飲食店にしたい」と話す。
炭火で焼く「焼き鳥」(1本230円~)は希少部位なども含め20種類近くで、「おまかせ5本盛り」(1,100円)も用意する。「山賊焼き」(1,280円)や「鳥もつ煮」「月見つくね」(以上380円)など、鶏を使った多彩なメニューを展開。ほかに、地元産野菜を使った「おまかせオーガニックサラダ」(780円)や岩手県陸前高田市の「吉田水産」から直送する「大粒カキ」(480円)などの海鮮も。
アルコールは、ビール、日本酒、焼酎、ハイボールのほか、県産ワイン(グラス=600円~、ボトル=3,000円~)も幅広くそろえる。ランチタイムには鳥スープや漬物が付いた「名物親子丼」(780円)や「豚の角煮丼」(880円)など4種類の丼ものを提供する。
山本さんは諏訪出身。飲食業に携わった経験を生かして、2014(平成26)年に養鶏を始めた。「加盟店ではなく出資という形でビジネスパートナーシステムの構築を目指し、飲食業を魅力的な業界にしたい。やる気のある人と『燈ブランド』を作り上げていければ」と山本さん。モデル店舗としての役割も担う同店の店名は、「八方良し」の意味を込めて付けた。「お客さま、取引先、金融機関、地域、環境、従業員、自分、そして未来。この8つが満足できる商売モデルを確立したい」と意気込む。
抗生物質や成長ホルモン剤を一切与えずに育てた鶏は現在、名古屋コーチンとフランス・プレノワール。今後はオリジナルの品種も手掛けていきたいという。「おいしい料理は人を幸せにする。鶏の持つ本来のおいしさを感じてもらえれば」とも。
営業時間は、11時30分~14時、18時~23時30分(以上ラストオーダー)。