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松本・中町のギャラリーで桐山浩実さん竹籠展 「暮らしのかたち」思い込め

「使ううちに竹の色が変わっていくことも楽しんでもらえれば」と桐山さん

「使ううちに竹の色が変わっていくことも楽しんでもらえれば」と桐山さん

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 青竹細工作家・桐山浩実さんによる個展「青竹細工 桐山浩実の籠」が現在、松本・中町のギャラリー「工藝(こうげい)マエストロ」(松本市中央3、TEL 0263-33-7895)で開催されている。

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 買い物籠や、テーブルバスケット、ハンドバスケットなど約30点を展示する。食卓に置いて使う細長いカトラリーバスケットや、ふたをトレーとして使えるふた付きのバスケットなども。桐山さんは、「新作もあれば、少しずつ改良を加えたものもある。使う人の声は、発想や着眼の種。使う人がいるからこそ、作ることができる」と話す。

 桐山さんは大分県在住。2014(平成26)年、由布市庄内から隣の竹田市に移住して工房兼ギャラリーを構えた。自ら伐採して作った竹ひごを使って編み上げている。切った竹は、気温が上がると変色してしまうため、近年の猛暑でダメージを受けやすいという。

 隔年で展示を開催し、今回が5回目。百貨店などでの出展や、出版物など活躍の場は広い。「技術を手にしたら捨てる気持ちで取り組んでいる。今の状態で満足せずに、常に『正の劣等感』を持っていたい」と桐山さん。作品には、技術だけではなく生き方も反映されるという。「籠のかたちは暮らしのかたち。暮らしのかたちが籠になる。丁寧さ、謙虚さを忘れずに、これがなくてはならないと思ってもらえるようなものを作り続けたい」とも。

 価格は、ハンドバスケット=2万1,600円~、カトラリーバスケット=1万800円~など。営業時間は10時~18時30分。9月8日まで。

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