地域資源を活用して街の活性化を図る「松本みつばちプロジェクト(MMP)」とクラフトビール製造会社「松本ブルワリー」(松本市中央3)が共同開発した「松本ハニーエール」のお披露目会が7月28日、行われた。
「ハニーエール」は今年、井上百貨店(深志2)の屋上で採集した「城町はちみつ」を使用。スコッチエールをベースに、ホップは抑えて、蜂蜜の風味を生かした。「松本ブルワリー」の林幸一社長は「じっくり楽しみながら飲むタイプのビール。甘さはほとんどなく、常温にすると蜂蜜の香りを感じる」と話す。
同社直営の「タップルーム本町店」(中央2)で行われたお披露目会には、クラウドファンディングの支援者を中心に約20人が参加。「しっかりした味わい」「飲んだ後に風味を感じる」などの声も上がり、ビールを楽しみながら、林社長の開発秘話に耳を傾けた。
MMPは、井上百貨店と蜂蜜専門店「信州蜂蜜本舗」(中央1)が協力して、地域資源を活用して街の活性化を図ろうと2015(平成27)年にスタート。同百貨店の井上博文常務は「蜂蜜を使ったビールは、プロジェクト立ち上げ当初から思い描いていた」と話す。「松本ブルワリー」設立時からラブコールを送っていたが、昨年、自社醸造を始めたタイミングで本格的にプロジェクトを始動させた。
数量限定で醸造し、ボトルタイプも1200本用意。黄色いラベルには、MMPと「松本ブルワリー」のロゴを配した。「思い描いていた『ハニーエール』が出来上がって感無量」と井上さん。「今後も毎年、採れたての蜂蜜で、季節を感じるビールとして造っていければ」とも。
タップルーム本町店で販売する。価格は、ハーフパイント=750円、USパイント=1,300円(以上、税別)。ボトルタイプ(330ミリリットル)は8月7日から、井上百貨店本店とアイシティで販売する。価格は600円。