カフェバー「MINKA HOUSE」(松本市深志3、TEL 070-3778-1486)が5月1日、松本・深志にオープンした。
築70年超という長屋を改装し、1階をカフェバーとして営業。2階はゲストハウスとして、7月オープンに向け準備を進めている。店舗面積は1階約25坪、2階約22坪。
メニューは、ペルー料理をアレンジしたものや、盛り付けを工夫してほかにはないものを提供する。ご飯ものは、パクチーご飯と紫トウモロコシの冷製くず湯、サラダがセットになる「ペルーカレー」(1,200円)や、牛肉と野菜を炒めたペルーの伝統料理「ロモ・サルタード」をご飯に混ぜた「南米風巻き寿司」(650円)など。スイーツは、和栗とほうじ茶のアイス大福を添えた「バタフライビーのゼリー」(650円)、「バナナ春巻き」や「トウモロコシケーキ」(以上500円)などを用意する。
ドリンクは、コーヒーや紅茶のほか、「イエルバ・マテ茶」「インカ・コーラ」(以上500円)、花茶や工芸茶(600円)も。アルコールはビールや日本酒、焼酎、ウイスキー、各種カクテルのほか、ペルーの酒「ピスコ」(700円)などをそろえる。
経営するのは、諏訪市出身の森田新さんと、ペルー出身の鈴木彩良さん。森田さんは高校卒業後、松本調理師製菓師専門学校を経て調理師に。18歳までペルーで過ごした鈴木さんは、両親のルーツを知りたいと来日して武蔵野美術大学へ入学したが、求めていたことと違うと感じて中退。その後、各国を旅しながら自身のやりたいことを見つめ直した。2人が出会ったのは2017年、勤務していた三重県の旅館。森田さんは「お互い刺激を受ける関係。2人なら、面白いことができると考えた」と話す。
森田さんにとって松本は、学生時代を過ごした街。「独創的なものを受け入れてくれる街なので、流行に関係なく、自分たちならではの場所を作れると思った」と話す。鈴木さんは「モダンだけど伝統もある。周囲の皆さんが親切にしてくれるのでうれしい」と笑顔を見せる。
店内は、電気・ガス・水道以外はほぼ自分たちで手掛け、流木を使ったオブジェや、金魚のモチーフ、畳敷きなど和の要素を生かしつつ、アート作品も配置。「刺激半分、リラックス半分で過ごせるような空間にしたい」と鈴木さん。ギャラリースペースも設け、イベントなども企画していくという。「ちょっと疲れた人も前向きになれるような、人に寄り添える場所にしていければ」とも。
カフェバーの営業時間は11時30分~22時(金曜、土曜、日曜は24時まで)。水曜定休。6月2日には、アーユルヴェーダとワークショップ、弾き語りライブのイベントを行う。