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松本周辺の街歩きを楽しむ「ココブラ信州」 案内人の個性生かしたツアー提供

「ココブラ信州」サイト

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 案内人の個性や専門分野を生かした体験ツアーを提供する「ココブラ信州」が3月21日にサービスを開始し、1カ月がたった。

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 ツアーは、自然や歴史、文化など、案内人の得意分野を切り口にして構成。松本周辺の山城や狛犬(こまいぬ)、安曇野の道祖神などを巡るコースや、廃線敷を歩く、天蚕農家を訪ねるなど多彩なコースを用意する。定員は15人程度で、参加費は1,500円~。

 ディレクターの高松伸幸さんは、NPO法人安曇野ふるさとづくり応援団(安曇野市)の理事を務め、安曇野案内人倶楽部(クラブ)で10年ほど前から案内人としても活動している。「最初にコースありきではなく、案内する人が好きなものを紹介する、個性あふれるコースのほうが面白いと感じるようになった」。不動産サイト運営会社「JOHO」(松本市大手4)の松本義隆社長がプロデューサーとしてシステム構築を担い、昨夏から本格的に準備を進めてきた。

 高松さんが先進事例として参考にした「まいまい京都」は、月に約50コースを展開。「ブラタモリ」(NHK)に案内役として登場するガイドもいるなど、独自の視点で「街の面白さ」を提供している。「(まいまい京都は)リピーターも多く、『このツアーのために京都へ行く』という人もいる。案内人の個性をツアー内容にどう落とし込んでいくかがポイントになる」と高松さん。試行錯誤しながら、ほかにはない、魅力あふれるツアーの提供を目指す。

 現在登録している案内人は12人。広く募集するのではなく、「ココブラ」のスタンスに合う人に声を掛け、徐々に増やしていきたいという。高松さんは「さまざまな地域づくりの活動との連携も視野に入れるが、まずは楽しんでもらえるかどうかが大事。ニッチな魅力を伝えることが、結果として地域の盛り上がりにつながっていけば」と話す。

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