松本・梓川の「アルピア梓川ショッピングセンター」(松本市梓川倭)内に500円食堂「昭和レトロ」(TEL 080-2283-9000)が2月7日、オープンした。
店舗面積は約8坪、席数はテーブルとカウンター合わせて10席。松本・筑摩で営業する弁当店「昭和レトロ」の姉妹店で、店内での食事のほか、弁当の販売も行う。
メニューは、弁当で提供しているメインのおかずを食堂用に見直した。定食は、ご飯とみそ汁が付いて全て500円(税別)。「ヒレカツ定食」や「唐揚げ定食」、「山賊焼き定食」のほか、タルタルソースも手作りしている「チキン南蛮定食」などを用意する。ほかに「カレーライス」(450円)やしょうゆベースの「和風卵丼」(350円)も。弁当は、7種類あるメイン(各350円)と、ライス(150円)または和風卵丼(230円)を選ぶことができる。
店主の嘉納直樹さんは、市内の病院の食堂に勤務した後に独立。最初はラーメン店を考えていたが、良い物件に巡り合えず、購入した自宅兼店舗で弁当店を始めた。「居抜きでもなかったので、ラーメンは難しくて弁当にしたが、近くの企業などからも注文が入るようになり、結果的には良かった」。弁当店は軌道に乗ったが、食堂への思いはずっと持ち続けていたという。「お客さんとコミュニケーションが取れて、反応も見られるのが食堂の良いところ」と嘉納さん。友人から物件を紹介され、「コンパクトな店舗だが、試しにやってみるにはちょうどいい」と出店を決めた。
オープンして1カ月。「近くはラーメン店が多く、定食屋はなかったのでありがたい」というサラリーマンや、「唐揚げがおいしい」と喜ぶ中学生などもいるという。「お客さんの声を聞いて、いろいろブラッシュアップをしていければ」と嘉納さん。「手作り感のある、いわゆる『おふくろの味』を楽しんでもらえるような店にしていきた」とも。
営業時間は11時30分~売り切れ次第終了。