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まつもと市民芸術館で音楽劇「兵士の物語」 4年ぶり再演、松本から全国へ

「本物に触れるいい機会。幅広い層に見てほしい」と来場を呼び掛ける3人(写真左から、首藤さん、石丸さん、串田さん)

「本物に触れるいい機会。幅広い層に見てほしい」と来場を呼び掛ける3人(写真左から、首藤さん、石丸さん、串田さん)

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 音楽劇「兵士の物語2018」が9月19日~23日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で行われる。

9月3日に行われた稽古の様子

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 同作は、第1次世界大戦とロシア革命の時代、1918年に発表された語りと演劇、バレエの総合舞台作品。休暇を得た1人の兵士が故郷を目指して歩いているうちに悪魔と出会い、バイオリンと未来の相場情報が書かれた「金のなる」本を交換してしまったことから人生を狂わされていく。7人の小オーケストラと、語り手、兵士、悪魔が登場。同館の芸術監督・串田和美さんが演出を手掛け、語り手は石丸幹二さん、兵士ヨセフは首藤康之さん、悪魔は串田さんが演じる。

 9月2日から舞台稽古を開始。感情や心の動きについて、せりふや動きを確認。「間があったほうが面白い」「こうするのもありかもしれない」と、3人で話し、いろいろ試しながら場面をつくりあげている。

 同館では、2013年、14年にサイトウ・キネン・フェスティバル松本(現:セイジ・オザワ松本フェスティバル)との共同制作作品として上演され、今回は4年ぶりの再演となる。メインキャストの3人は4年前と同じで、「稽古をするうちに、よみがえってくる。こうして再会して同じメンバーでできることが幸せ」と串田さん。石丸さんは「4年前に串田さんが『(同作は)どこでも持っていける』と言っていたことがかなった。やり残したことや新しいアイデアがたくさんある」と話す。

 松本での稽古について、石丸さんは「(東京と違い)この稽古のためだけに時間があることがうれしい」、首藤さんは「この作品のテーマは『豊かさ』。松本も豊かな土地なので、どこか通じるものがある」と笑顔を見せる。

 松本での上演後は、東京(9月27日~10月1日)、岐阜・大垣(10月4日)、兵庫(10月6日・7日)とツアーを行う。「松本発として全国の皆さんにも見てもらえれば」と串田さん。「1時間ちょっとなので見ているとあっという間。親子で楽しむのもいい。『これが本物』というものに触れてほしい」と石丸さん。

 上演時間は19日・21日=19時~、20日・22日・23日=13時~。チケット料金は、一般=6,000円、18歳以下=3,000円。未就学児入場不可。チケットは同館チケットセンター(TEL 0263-33-2200)、チケットぴあで販売する。チケット購入者を対象にした「芸術館レクチャーシリーズ」は15日14時~、信毎メディアガーデンで行う。

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