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伝統工芸「松本ほうき」のワークショップ-ショールームのリビングで

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 松本・高宮のモデルハウス&ギャラリー「craft 松本アトリウム」(松本市高宮北5、TEL 0263-28-5010)で3月15日、ワークショップ「松本ほうき・荒神ほうきを作ろう」が行われた。主催はクラフトのまち・まつもと実行委員会。

開放的な空間でのワークショップ

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 米澤ほうき工房(塩尻市広丘吉田)の米澤資修さんと米澤純子さんが講師を務め、全長30センチほどの「荒神ほうき」を作った。会場はモデルハウスのリビング部分。家にいるようなリラックスした雰囲気の中、参加者はほぼマンツーマンで教わりながらほうき作りに取り組んだ。

 材料となるホウキモロコシは、同工房が栽培したもの。まずは、穂先となるホウキモロコシを束ね、その周りに持ち手となる茎の部分を1本ずつ置いていく。一回り置いたら、ひもをかけてきつく縛り、持ち手の部分を編み込む。縛る、編むを繰り返し、仕上げに持ち手の先端をナイフで整えて持ち手の部分が完成。すきを使って穂先をとき、最後は穂先の根元を編み、先端を切って長さをそろえて1時間ほどで荒神ほうきが出来上がった。

 参加者は老若男女幅広く、中には家族3人で分担して1本を作り上げる人たちも。細かい作業や力の必要な作業があり、講師の2人はそれぞれできることに合わせながら教えていった。「参加者の皆さんに楽しんで作ってもらえて良かった」と資修さん。「これからも、松本ほうきを知ってもらう機会を増やしていきたい」と話す。

 クラフトを通じて松本の街づくりを進めることを目的とする同委員会。同ワークショップはその一環として2011年から開催している。「本年度は複数のクラフト作家によるコラボや、伝統工芸など幅広い企画ができた」と同実行委員長の山口敦子さん。「今後も『まつもとクラフトナビ』による情報発信を中心に、実際に体験できる場も大事にしていきたい」とも。

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