松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、TEL 0263-38-7660)で現在、「安土草多ガラスのうつわ展」が開催されている。
グラス、皿、鉢、花器など約300点を展示する同展。作品はかすかに色味を感じるようなほぼ透明のガラス。細かい気泡が入る「雪」と名付けられたシリーズや、薄くひび割れのような模様が入っているものもあり、表情に変化を出している。
数種類の形で展開するペンダントライト(1万3,750円~)は、反射で光の広がり具合が1点ずつ異なる。コップやグラスのほか、酒器も豊富で、ぐいのみ(2,940円~)をはじめ、ウイスキーグラス、ワイングラス、ビアジョッキも。「安土さんがお酒好きなので、自然とバリエーションが増えるみたい(笑)」と店長の布施智浩さん。
安土さんは父・忠久さんの下で吹きガラスを学び、2002年に岐阜県高山市で築窯。制作活動を行っている。布施さんは、カフェを営む前から忠久さんのグラスを知っていたという。「息子の草多さんも始めたと聞いて、ずっと楽しみにしていた」(布施さん)。昨年のクラフトフェアで初めて会い、秋に開催した企画展「日々のうつわ展」への出展を依頼。評判もよく、今回は個展での開催となった。
昨年からカフェでも安土さんの器を使っている。「厚手でしっかりしていてとても丈夫」と布施さん。「ガラスといっても季節を問わず、陶器と同じように使える。今の時期は見た目にも涼しいので、ぜひ足を運んでもらえれば」とも。
作品は全て販売する。グラス=2,625円~、花器=2,625円~、皿=2,940円~など。営業時間は10時~18時。入場無料。7月31日まで。