松本市出身のアーティスト「ASIAN2（エイジアンツー）」が松本山雅F.C.のサポーターズソングを制作、現在、山雅のサポーター有志がCD化に向けた署名活動を行っている。

　タイトルは「wanna be a super star」。「ASIAN2」のメンバーが、JＦＬに昇格した山雅の今季のホーム開幕戦に合わせて制作した。歌詞には「グリーンの聖地」「雷鳥は頂を目指す」などの言葉やホームグラウンドの「アルウィン」も登場する。3月22日のホーム開幕戦では、メンバーがピッチに立ち、曲の披露と音源の贈呈が行われた。

　メンバーの山雅への思いは強く、昨年12月のJFLへの昇格を懸けた「第33回 全国地域サッカーリーグ決勝大会 決勝ラウンド」3連戦に3日間とも足を運ぶほど。FM長野のラジオ番組「ASIAN2 Jam in You」のゲストにはこれまでに、山雅の選手だけではなく、広報担当者やチームドクター、サポーター代表なども招いている。

　同番組に山雅のサポーターチーム「ウルトラス松本」代表・疋田幸也さんが出演したことが制作のきっかけになった。出演前からメンバーとは面識があり、「松本で活動するもの同士なので、ぜひ曲を作ってほしい」と話はしていたが、出演の際に正式に依頼。今年に入り、疋田さんにメンバーから「曲ができた」と連絡が入ったという。

　曲はスタジアムで流すための音源として、メンバーが自費で制作した。「メンバーの思いが込められた本当にかっこいい曲。それが聴ける場所が限られているのはもったいない」（疋田さん）とCD化に向けた署名活動を5月から開始。「ASIAN2」のライブ会場やアルウィンで署名を募ってきた。

　「どのくらい集まればCD化できるのかはわからないが、とにかくたくさん集めたい」と疋田さん。メンバーからは電話があり、署名活動を喜んでいるという。「もっと多くの人に聴いてもらいたい。メンバーの思いや、サポーターの思いが一つのかたちになれば」。

　次回の署名活動は27日にアルウィンで行われるHonda FC戦で行う。郵送でも受け付けており、署名用紙はホームページからダウンロードできる。郵送締め切りは6月27日。街頭での署名活動も6月19日15時から松本駅東口で予定する。