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安曇野産ハーブティー2種を商品化 池田町の長福寺「座禅の余韻、自宅でも」

(左から)「大樹のこかげ」と「静寂のひびき」

(左から)「大樹のこかげ」と「静寂のひびき」

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 安曇野産のカモミールやレモングラスなどを使った2種類のハーブティーを池田町の「長福寺」(池田町会染)が商品化し、販売を始めた。

お披露目では「飲みやすい」と好評

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 リンデンやカモミール、レモンバームなどを配合した「大樹(だいじゅ)のこかげ」は、菩提(ぼだい)樹の木陰で釈迦(しゃか)が悟りを開いたという逸話をモチーフにした。バタフライピーを使った青色の「静寂のひびき」は、座禅中に参加者の背中をたたく木の板「警策」の音の余韻をイメージした。同寺の住職・竹村信彦さんは「池田町はハーブの町。地元のものを使って、日常に寄り添うようなハーブティーを作りたかった」と話す。

 同寺では、2017(平成29)年11月から月1ペースで、座禅と茶話会を楽しむイベント「zen cafe」を松本・中町の「蔵シック館」(松本市中央2)で開催。座禅の後には住職と共にテーブルを囲み、ハーブティーを飲みながら、会話を楽しんでいる。「スマホを手放すことで余白の時間を生み出す。何もない時間が貴重だということをあらためて感じた」と竹村さん。参加者と接するうちに、「イベント以外にも、こういう時間を持ってもらいたい」と考えるようになったという。

 昨秋、同町のハーブ専門店「ナチュラルマルシェソヨソヨ」に相談。2種類の名前とイメージを伝えて、配合は同店に任せた。「いくつか試作を用意したもらった中で、ぴったりのものがあって驚いた」と竹村さん。ハーブティーをいれる3分間、座禅を組んでゆったり過ごせるようにと動画も制作。パッケージに二次元コードを付けて、視聴できるようにした。

 6月16日に行われた「zen cafe」でお披露目。参加者からは「爽やかで飲みやすい。香りも良い」、「青色は見た目にも涼し気。夏に冷やして飲むのも良さそう」といった感想や、2種類を飲み比べてどちらが好みかを話す様子も見られた。竹村さんは「座禅の余韻を感じながら、穏やかに過ごす時間に寄り添えれば」と笑顔を見せる。

 1グラム入り5パックで、価格は各990円。「zen cafe」で販売するほか、今後はオンライン販売も予定する。次回の「zen cafe」は7月8日で参加費は500円。ウェブで申し込みが必要。

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