松本・中町通りに3月25日、「本当の『旬』」にこだわる「日本料理 一鳩（いっきゅう）」（松本市中央2、TEL 0263-35-8387）がオープンした。

　同店は和流フレンチ「J cuisine 扉」跡。店舗面積は60坪。テーブル席20席と小上がり30席のほかカウンター席を5席用意。旬の食材を先取りすることなく、あくまでも旬の時期に取り入れ、四季に合わせた伝統的な日本料理を提供する。

　「昔から日本人が食べていて、日本人の体に一番合っている、四季それぞれの素材を楽しめるのが伝統的な日本料理。忘れかけている本当の『旬』の食材を提供したい」と店主の砂子慎哉さん。砂子さんは通りを挟んだバー「Cantinaわん」のマスターでもあり、「5年間バーをやっていたが、1人でできることには限界があった。そこに以前働いていた『扉』から連絡があり、この場所で『人』と一緒に『人』を大切にする店を開くことにした」。

　昼は「いっきゅう御膳」（1,000円）と「信州松本てまり重」（1,500円）の2種類を提供。てまり重は三段のお重に富山産の新鮮な魚介と信州の食材を使った手まり寿司や旬の天ぷら（春は山菜など）、煮物などが入る。夜は「料理長おすすめ」の会席料理（3,500円と4,500円）2コースを、富山から直送の鮮魚と信州の旬の素材を生かして提供する。そのほか「旬のおすすめ」も一品料理としてメニューに並ぶ。

　富山出身の砂子さんは「松本ではなかなか出会いにくい本当においしい魚の味を知ってほしい。特に木曜・金曜はその日の朝、富山の市場で揚がったものをその日のうちに提供している。日本料理を引き立てる日本酒『立山』もおすすめ」という。

　営業時間は11時30分～14時、17時30分～22時30分。月曜定休。昼は全面禁煙。夜は中学生未満の入店は断わっている。現在休業中の「Cantinaわん」は6月に営業再開の予定。

日本料理 一鳩