安曇野市役所穂高支所近くに4月8日、「Tea Room おchaやさん」(安曇野市穂高、TEL 090-7212-8747)がオープンした。
店舗面積は10坪。席数はテーブルで12席。店内は、れんが造りの壁面、キッチンカウンターの上には瓦屋根という、一風変わった内装。「もともとこの内装だった。どうしようかなと思ったけど…。これもまたいいかなと思って(笑)」と店主の松江法子さん(55)。
「手作り」がコンセプトの同店。ドリンクは「無農薬国産紅茶」「とうもろこし茶」「メープルレモネード」(以上400円)など、無農薬のお茶や地元の農園で採れた果物を使ったジュースを提供する。デザートは日替わりで数種類を用意。「グルテンフリーケーキ」(500円)は、5大アレルゲン(乳製品・卵・小麦・そば・落花生)を使わないケーキで、「アレルギーケーキ工房 幸」(安曇野市豊科)から仕入れる。無添加チーズが載る「玄米ピザ ネギしょうゆ味」(500円)は、自家製ライ麦酵母を使う。「(飲み物は)自分が普段からで飲んでいるもの。安心して楽しめるものを店でも提供したくて」
ランチ(800円)は予約制で1日10食限定。メーンは汁もので、玄米ご飯と小鉢3品が付く。「普段はサブ的な汁ものだけど、うちでは主役。野菜をたくさん取れるし、温かいものってホッとするでしょ」とほほ笑む。
穂高神社近くで3月まで営業していた「安曇野スタイルショップ」で手作り菓子を販売していた松江さん。テーブルや椅子、提供する食器などはそのときに知り合った作家の作品を使っている。「クラフト作品と触れ合う時間が増え、今までは『なんとなくいいな』くらいの感覚だったものが、実際に使ってみたいという思いになった。お客さんにも使い心地を体感してもらいたくて」と、店内では陶器や布製品、キャンドルなど作家作品も展示販売する。
「初めてでも気兼ねなく過ごせる、気持ちいい空間にしたい。目指すのは『普段着』みたいに、疲れず自然体でいられるような店」と松江さん。「月1回のペースで料理教室を開催し、今後はデザートバイキングも考えている。いろいろな人や物との出会いの場になれば」とも。
営業時間は10時30分~16時。ランチは月曜~水曜のみ(前日までに予約)。金曜定休。時間外営業は応相談。