起業家交流会「NextStep信州」のビジネスセッションが1月11日、長野県松本勤労者福祉センター(松本市中央4)で行われた。
起業家の活動や起業環境を互いに高め合うことを目的に、市商工会議所と起業家が立ち上げた同会。昨年11月にキックオフミーティングを行い、現在会員は50人を超える。
初めてとなるビジネスセッションは、「起業体験をしゃべくりまくれ」をテーマにしたフリートーク形式で行われた。起業家やこれから起業を考えている人など約30人が参加。「起業して良かったこと」「不安だったこと」「大変だったこと」などをざっくばらんに話し合った。6年前、市のチャレンジショップからスタートし、現在藤森病院向かいで古着店「PINK」(中央2)を共同経営する和泉澤さんと景山さんは中学生時代からの友人同士。起業までの経験や、現在どのように運営しているかを話した。
これから起業を考えている人からは資金繰りについての突っ込んだ質問も。経験者からは「最初からうまくいったわけではない。月末の(銀行口座の)残高が1万円以下のこともあった」「自転車操業的な感じの時期も」「ここでは言えないような苦労もたくさんあった。小説が書けるくらい(笑)」など、さまざまなエピソードが披露された。
終了後、起業前の人からは「自分の好きなことを追求したいと思った」、起業した人からは「大変だったのは自分だけじゃない。皆、同じような思いで頑張っているのだと分かった」などの感想が。「前回は力が入って、こちらで仕切りすぎた感じがあったので…。今回はもっと気軽に思いを語れる場にしたかった」と代表幹事の三浦毅さん。参加者からはセミナーや、インターンシップなど教育面でのサポートなどの要望も寄せられた。「今回のような、ゆるく話せる場と、セミナーのような学びの場、2つの面が持てれば」
今後、「ビジネスセッション」は月1回行い、加えてセミナーなども開催していく予定。詳細はホームページで確認できる。