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「商店街映画祭」「まつもと子どもたちの映画祭」-市民芸術館で開催

最優秀賞を受賞した古本恭一さん(右から3人目)

最優秀賞を受賞した古本恭一さん(右から3人目)

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 世界各国の子ども向け映画や短編映画を上映する「まつもと子ども映画祭」と、商店街を題材にした短編映画コンテスト「第3回商店街映画祭 ALWAYS続々松本の夕日」が3月20日・21日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で行われた。

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 「子ども映画祭」は昨年に続き2回目。幼児から中学生以上まで対象年齢別に2日間で5プログラム、各プログラム5作品を上映した。東日本大震災後、延期や中止を検討したというが、「このような状況下だからこそ、人を思いやる気持ち、物を大切にする気持ちなど、心を育む素晴らしい作品を、多くの子どもたちにも見てもらいたい」と開催を決定。2日間で家族連れなどを中心に約450人が訪れた。

 21日には「商店街映画祭」の入賞5作品と、エキシビションとして1作品の上映と授賞式が行われた。昨年同様、特別審査員を務めた山崎貴監督と七高剛監督がVTRでコメントを寄せた。「長野らしい、松本らしいという気もするが、真面目な作品が多かった」(山崎監督)。「もうちょっとパンチのある作品があっても面白いかな」(七高監督)。

 最優秀賞は、古本恭一さんの作品「サクラサクラ」が受賞。誰もが持つ「誰かとつながりたい」という思いを若い女性を通して描いた。東京でコンスタントに作品を作り続けている古本さん。「初めて松本に来たのは高校の修学旅行。それ以来、足を運ぶ度にいろいろな表情を見せてくれる。スタッフも一緒に連れてきたい魅力的な町」と話す。準グランプリには新太聡さんの作品「村崎十郎走る!!疾風編」が、山崎監督賞には「幻想劇場◎経帷子(きょうかたびら)」の「小指のジョニー」が、それぞれ選ばれた。

 審査員を務めたNPO法人松本シネマセレクトの宮崎善文理事長は「いろいろな映画祭があるが、この商店街映画祭にも『色』があると思う。これからももっとたくさん映画を見て勉強して面白いものを作ってほしい」と総括。主催の松本映画祭プロジェクト・河西徳浩チーフディレクターは「迷いながらだったが多くの人に支えられて開催できて本当に良かった。これからも映画を通じて松本を元気にするために活動を続けていく。松本を代表するイベントにしていきたい」と話す。

 今回応募があった全作品と両監督の入賞作品に対するコメントは4月24日、松本映画祭プロジェクト事務所(大手4)で開く上映会で披露する。テレビ松本でも作品の上映を予定。詳細はホームページで確認できる。

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