松本市は現在、整備が進められている松本駅のお城口(東口)について、決定したレイアウトを基に広く市民から意見・提言を募集している。
松本駅お城口(東口)広場整備事業は、広場とその周辺約1万4300平方メートルが対象。鉄道から路線バスやタクシーに乗り換える際の利便性を図り、快適で安全な空間を確保することが狙い。総事業費約7億円を見込み、12月末までに景観計画を策定、来年度の完成を目指す。
市が提示しているレイアウト計画図は、駅に向かって右に「いこいの広場」、中央に「公共交通ゾーン」、左に「一般車両ゾーン」を配置するもので、これまでの駅前のレイアウトと基本的には同じもの。ホームページには、同図をはじめ完成イメージや「いこいの広場」のデザイン案なども掲載している。
8月と9月には市民を交えた勉強会が行われるなど、関心の高まりを見せるお城口広場。10月からは3度にわたって市の景観審議会の専門部会の会合が開かれ、13案あったレイアウト計画図の経過についての説明や、駅前の横断歩道のスクランブル化などの検討が行われた。11月9日の3回目の会合では、現在のレイアウト計画図よりも「一般車両ゾーン」と「公共交通ゾーン」を2~3メートル狭くした案を市が提示。専門部会は車の動きに合わせてカーブ型に設計されているシェルターを直線にし、歩行者のための空間をより広く確保する案を提示した。
今後は、市の案と専門部会の案を検討しながら市民から寄せられた意見もまとめ、12月4日に行われる景観審議会で報告する予定。12月末の松本駅交通施設整備連絡協議会で最終的に意見をまとめる。
意見・提言はホームページの回答用紙で、郵送、ファクス、電子メールで受け付けている。締め切りは11月25日。