松本市の自衛隊駐屯地近くにオープンしたラーメン店「ずくや昌楽(しょうらく)」(松本市野溝西1、TEL 0263-31-3556)が好評だ。
同店は「ワンコインラーメン」がウリ。特製の二年みそがベースとなるピリ辛の「ずくやラーメン」や、チャーシューとナガイモが入った「昌楽ラーメン」、隠し味にとろろ昆布を入れた「潮(しお)ラーメン」など6種類を500円で提供。そのほか、夏季限定で「冷し中華」や「冷麺」も同価格で提供する。「なるべく化学調味料に頼らず、素材の自然なうま味を生かすように心掛けている」と店主の藤沢昌重さん。
一品メニューにもこだわりを持つ。「コンコン餃子」(1個150円)は、エビ、タコ、イカ、豆腐、豚ひき肉など10種類の具材を、約8センチ四方の油あげに詰めて焼いたもの。「アイスクリーム」(50円)はウメやレモン、コーヒーなどの自家製シロップを掛けて出す。中学生以下の人には無料で提供するサービスも。店舗面積は6坪、席数は9席。混雑時は2階の座敷も開放する。
藤沢さんは27年前、松本駅前にあったラーメン店「ハルピン」で7年間修行を積み、信州大学松本キャンパス前に「昌楽」をオープンした。しかし、さまざまな理由から10年営業した後に閉店。その後10年間サラリーマンとして働いてきたが、心の中で「またラーメン屋をやりたい」と思い続け、50歳になったのをきっかけに再出店を決意。今年4月に同店をオープンした。藤沢さんは「自分が自信を持っているものでこれからを過ごしていきたいと思った」と話す。
「いろんな人に食べてもらいたいから、ワンコインにこだわる」と藤沢さん。「値段以上のラーメンを提供できるように、これからも研究し続けていきたい」と意欲をみせる。
営業時間は、11時30分~14時30分、17時30分~22時。日曜定休。