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塩尻の銭湯「桑の湯」再開 新設ロビーに漫画など5000冊、早朝から深夜まで営業

新設したロビーには、漫画などが並ぶ

新設したロビーには、漫画などが並ぶ

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 塩尻市内唯一の銭湯「桑の湯」(塩尻市大町一番町)が昨年12月30日、リニューアルオープンした。

老舗銭湯の雰囲気を持つ外観

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 1929(昭和4)年に創業し、100年近く町の銭湯として営業してきたが、施設の老朽化などを理由に昨年6月末に閉店した。利用者からの惜しむ声を受けて、事業継承者を公募。銭湯経営代行業のニコニコ温泉(静岡県伊東市)が引き継ぎ、復活させた。

 昔ながらの番台はそのままに、ロビーを新設。本棚を置き、漫画や絵本、小説など5000冊以上を用意する。番台のそばには券売機を導入し、ドリンクやタオルなどを販売する売店も設ける。同社の店舗マネジャー・羽鳥心之介さんは「入浴だけではなく、リラックスしてゆっくり過ごせるように工夫した」と話す。靴箱やロッカー、脱衣所の鏡、湯船などは以前のままで、風呂も変わらずまきで炊く。

 同社は都内や大阪などで4軒の銭湯を引き継いで運営しているが、地方の銭湯は初めて。「都市部とは人の数も流れも違う。地域の人にいかに足を運んでもらえるかが継続の鍵」と羽鳥さん。リニューアルに合わせて、近くにある市営大門駐車場を利用できるようにして500台分を確保した。週末を中心に「日本酒風呂」「推しマンガ風呂」などイベントも企画。今後は、サウナや宿泊施設などの展開も視野に入れているという。

 コンセプトは、0歳から200歳までみんなに来てもらえる銭湯。リニューアルオープンの日には約500人が訪れる盛況ぶりだった。羽鳥さんは「年配の方、夜遅くまで働いている方、夜勤明けの方など、お風呂に入りたいときにいつでも寄ってもらえるようにしたい」と意気込む。

 営業時間は5時~翌1時(13時~15時は休み)。火曜定休。料金は、大人=500円、小学生=170円、未就学児=80円。

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