「学生アカデミー賞」アニメーション部門で銀賞を受賞した映像作家・金森慧さんによる3DCGセミナーが12月8日、松本市の「33GAKU(サザンガク)」(松本市大手3)で行われる。
「学生アカデミー賞」は、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが選考。過去の受賞者は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス監督などがおり、「学生版のオスカー」として知られている。日本の学校の出身者が受賞するのは初めて。
金森さんは2001(平成13)年生まれ、東京都出身。幼少期から洋画に親しみ、映画のCG制作に興味を抱いたという。折り紙とCGの数学的な造形感覚に共通点を見いだし、高校2年生の頃に独学でCGを始め、その後デジタルハリウッド大学に進学した。今回の受賞作品「Origami」は金森さんが同大学の卒業制作として作った短編のCGアニメーション。正方形の紙がさまざまな生き物に折られていく様子が描かれている。
当日は、「“好き”を世界へ発信する」をテーマに講演。映画やゲーム、テレビなどでCGがどのように作られているのかを説明するほか、金森さんの制作のこだわりについても紹介する。同施設の阿部航大さんは「受賞後、初めてのセミナーで、金森さんの話を生で聞ける貴重な機会。映像やアニメーション、3DCGに興味がある人、特にこれから作ってみたいという小中学生に参加してもらえれば」と呼びかける。
開催時間は14時~16時。参加無料。申し込みはウェブサイトで受け付ける。