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「GAKU都ブルーイング」クラフトビール販売開始 松本・ブエナビスタ地下で醸造

ブエナビスタ内のレストラン4店では「フェア」を展開。「聖紫花(せいしか)」ではおつまみ3品が付いたセットを提供

ブエナビスタ内のレストラン4店では「フェア」を展開。「聖紫花(せいしか)」ではおつまみ3品が付いたセットを提供

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 松本のホテルブエナビスタ(松本市本庄1)地下1階のクラフトビール醸造所「MATSUMOTO GAKU都 BREWING(ガクトブルーイング)」が7月12日、初めて仕込んだクラフトビールの販売を始めた。

醸造所での仕込みの様子

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 同ホテル内のレストラン4店で提供。バナナを思わせるフルーティーな香りの「学都WEIZEN(ヴァイツェン)」(300ミリリットル、1,200円)、ホップとシトラスの香りと苦みのバランスが良い「楽都IPA」(同、1,500円)の2種類に加え、19日からは「岳都LAGER(ラガー)」(同、1,000円)と、飲み比べができるセットも用意する。

 同ホテルを皮切りに、アルピコホテルズ(松本市)が運営する他の施設でも順次販売。「双泉の宿 朱白」(諏訪市)では12日、「上高地ルミエスタホテル」(松本市)では16日以降、「美ヶ原温泉 翔峰(しょうほう)」(同)では19日に取り扱いを始める。今後は、瓶詰めにしてスーパー「デリシア」などでの提供も計画しているという。

 アルピコホテルズを傘下に置くアルピコホールディングス(同)は、昨年10月にクラフトビール醸造事業への参入を発表。同ホテル地下1階の、かつてはディスコとして営業していた宴会場「ミュートス」の3分の1ほどのスペースを醸造所に改装した。麦芽粉砕機、大麦・ホップの煮沸用タンクのほか、発酵用タンク4基を導入し、年間20~27キロリットルを仕込む。

 同ホールディングスは、2020年に新規事業を社内公募。既存事業との相乗効果も期待できるとしてクラフトビールに着目し、事業化に向けて準備を進めてきた。アルピコホテルズ経営企画室ビール事業課・中島亮課長は「新規事業を検討する中で、『食と農業』をキーワードにした時に出た一案がクラフトビールだった。この2年で一生分のビールを飲んだが、そのかいあって、狙った通りの味に仕上がった」と笑顔を見せる。

 名称は、市が掲げる「3ガク都(岳都、楽都、学都)」に由来。いずれは、醸造所に併設したタップルームも作りたいという。「周辺のブルワリーなどとも協力して、地域と共創しながらアルコール文化を盛り上げていきたい」と意気込む。

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