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松本の書店で絵本「やまをとぶ」原画展 少年と里山の生き物、表情豊かに

22点の原画を展示。里山で暮らす少年と生き物が、表情豊かに描かれている

22点の原画を展示。里山で暮らす少年と生き物が、表情豊かに描かれている

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 絵本作家・きくちちきさんの絵本「やまをとぶ」の原画展が現在、松本市の書店「本・中川」(松本市元町1、TEL 0263-33-8501)で開催されている。

横79センチ、縦49センチの紙いっぱいに描かれた作品

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 里山で暮らす主人公の少年と犬のくろが、空想と現実を自由に行き来しながら、さまざまな生き物に出会う物語。原画は22点で、ストーリーを添えて展示する。鳥と一緒に空を飛ぶ楽しそうな主人公の姿や豊かな自然が、横79センチ、縦49センチの紙いっぱいに描かれているものが中心。半分ほどのサイズの作品3点の中には、同書の表紙になっている絵もある。店主の中川美里さんは「原画の大きさに驚く人もいる。山が身近にある松本と似た風景の絵、登場する生き物にも親しみを感じてもらえると思う」と話す。

 きくちさんは北海道出身。2013(平成25)年、絵本「しろねこくろねこ」(学研出版)で、ブラチスラバ世界絵本原画展の「金のりんご賞」を受賞した。現在は神奈川県の里山で暮らしながら、多数の絵本を制作している。

 「やまをとぶ」は岩波書店から、70周年を迎えた「岩波の子どもの本」シリーズの最新刊として昨年10月に出版された。絵本を見た中川さんが、同社の編集者に連絡して展示を提案。きくちさんは5年前、同店が移転する前の店舗で展示を行っていて、「新しい店でもやってみたい」と快諾してくれたという。

 店内には、きくちさんがこれまで手がけた絵本やグッズ、図録を用意するほか、きくちさんが薦める「岩波の子どもの本」コーナーも作った。中川さんは「気持ち良い季節に合わせて企画した。原画や絵本を見てきくちさんのファンになってもらえたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は12時~18時(金曜・土曜は19時まで)。月曜・火曜定休。5月26日まで。

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