アルピコ交通（松本市井川城2）が、JR松本駅前の「アルピコプラザ」6階に「アルピコドローンアカデミー」（TEL 0263-87-8830）を1月24日、開校した。

屋内教習施設を備えるのは県内初

　国土交通省に認められた登録講習機関で、無人航空機操縦者技能証明制度の国家資格取得に必要な知識と技術を学ぶことができる。6階フロアのおよそ半分、約800平方メートルの広さがあり、屋内教習施設を備えるのは県内初。

　国家資格の二等無人航空機操縦士取得コースは実地講習（1日または2日間）とオンラインの学科講習、修了審査を行う。基礎知識や操縦技術を学ぶ初心者コースもある。春ごろには、一等無人航空機操縦士取得コースの提供も予定する。

　ドローン操縦の国家資格制度は2022年12月に開始。登録講習機関で講習を受けて審査に合格すれば、国家試験の実地試験を受けずに学科試験のみで資格が取得できる。

　同社は昨年9月にドローン事業課を新設。新型コロナの影響を受け、社内で交通・運送分野での新規事業を検討してきたという。同課の横山貴紀さんは「これまで培ってきた安心・安全のノウハウが強みになると考えている。パイロットを増やし、ドローン活用の裾野を広げていきたい」と話す。

　今後はアルピコグループの関連会社が運営するゴルフ場を会場にしたドローン空撮と動画編集を学ぶイベントを開催。空撮の受託事業のほか、次世代空モビリティー分野を視野に入れ、同グループのスーパー「デリシア」のセルフ型無人決済店舗と輸送サービスを組み合わせるための実証実験も進めている。「グループ会社のシナジー（相乗効果）も生かしつつ、さまざまな企業と連携して、測量などの産業分野にも展開していければ」と意気込む。

　営業時間は10時～17時。日曜・月曜定休。