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安曇野に「エイトクロース」 こだわりの布製品、「永く着てもらえる服を」

店内は木目調をベースにした明るい雰囲気。「永く着られる服をコンセプトに、良いものを作っていきたい」と小池さん

店内は木目調をベースにした明るい雰囲気。「永く着られる服をコンセプトに、良いものを作っていきたい」と小池さん

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 布製品のオーダーメイドやリメークを手がける服飾デザイナーの小池真樹さんが9月30日、ショップ&アトリエ「8clotH(エイトクロース)」(安曇野市豊科、TEL 090-4463-7418)をオープンした。

藍染めのスカート

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 衣類をメインとした布製品の販売をはじめ、オーダーメイド、リメークやリペアなど幅広いサービスを展開する。場所は安曇野赤十字病院近くの「ホビーショップ小松」の2階。店舗面積は約15坪で、洋裁教室を開くアトリエスペースもある。

 販売する衣類は、すべて一点物。大人から子どもまで着ることができるという 「2wayカーディガン」、ジャケット、バッグなどを並べる。ブックカバーやコースターなどの小物はセミオーダー(1,000円~)にも対応。店でそろえる生地のほか、持参した生地でも制作する。小池さんは「形や機能は提案するので、お客さんは色と素材の部分でデザインに参加してもらいたい」と笑顔を見せる。

 「制作過程から服の背景を知ってもらい、服について考える機会を作りたい」とオークションも企画。毎月、衣類を1点用意し、客が値段を付けていく。今月は藍染めの布を使ったスカートで、素材の詳細や制作時間を書いたカードを添える。

 小池さんは諏訪市出身。高校を卒業後、松本衣デザイン専門学校へ入学した。ビジネスや縫製を学び、在学中に東京のアパレルブランドに、パタンナーとして就職。デザインやリメークの経験も積みながら7年半働いた。結婚を機に、2013(平成25)年にUターン。同校の講師に就き、技術面から販売まで指導した。

 同校は2021年に閉校。小池さんは同年10月に、素材や機能性にこだわった「永く着られる服」をコンセプトに掲げ、「8clotH」 を立ち上げた。「東京から戻った頃は自信がなかったが、一から服を作れることや講師の経験が強みとなった」と振り返る。その後、教え子だった進藤雄斗さんにアシスタントについてもらい2人体制に。SNSやイベントの出店を通して顧客を増やしてきたが、「こだわりを伝える場所や時間を作りたい」と出店を決意した。「ホビーショップ小松」の在庫室として使われていた2階を使いたいと交渉。進藤さんに、店長を任せた。

 店名は、「カジュアルでもクオリティの高いもの」という思いを込め、「8」は八百屋と末広がりから取り、洋服の「clothes」から複数形をはずして「1対1の接客」という気持ちを表現した。「お客さんの思いに寄り添い、良いものを作りたい」とも。

 営業時間は金曜~月曜=11時~17時。洋裁教室は1コマ2時間=6,000円~。

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