安曇野市の国営アルプスあづみの公園(安曇野市堀金烏川、TEL 0263-71-5511)で「桜色」のアマガエルが展示され、人気を集めている。
アマガエルは昨年9月、同園の大町・松川地区(7月18日開園予定)の建設現場で造園業者の作業員が発見。当初は自宅で飼育していたが、「たくさんの人に見てもらいたい」と同園に委託した。
カエルは、黒色色素が欠乏する「アルビノ」という突然変異によって発現したもの。本来「アルビノ」は黄色で、発見時も黄色だったという。「冬眠中にピンクになっていた。遺伝的にも少ない確率で起こるものなのでとても珍しい」と同公園飼育担当の金井孔さん。「肌色に近いし、『アルビノ』によって目も赤いので『気持ち悪い』という人もいるが(笑)…」(同)。
展示しているのはテーマ展示館内の「理科実習室」。飼育箱の中では、2007年7月に同市で発見された黄色色素の欠乏による青色のアマガエルと普通の緑色のカエルも一緒に飼育されている。「3色のカエルを同時に見る機会はなかなかないと思って」と金井さん。「春になって活発に動き出すと黄色に戻ってしまうかもしれない。貴重な『桜色』の状態を楽しんで見てもらえれば」とも。