木彫作家・高橋朝子さんによる個展が現在、松本のカフェギャラリー「LABORATORIO(ラボラトリオ)」隣の「the BOX SHOP」(松本市大手1、TEL 0263-88-7706)で開催されている。
クリスマスを意識したサンタクロースやプレゼントを持ったスノーマンのほか、シロクマや犬、バクをかたどった木彫りの作品22点を展示。サンタクロースはどれも穏やかな表情で、かばんや袋を持ったものと手を組んだ姿を彫ったものがある。素材にはそれぞれシナとトチの木を使用。水性アクリル絵の具で着色し、蜜蝋(みつろう)ワックスで仕上げた。同店の松澤和美さんは「かわいらし過ぎないデザインで、どこかノスタルジックな感じがする。落ち着いた色味なので、ほかのインテリアにも合わせやすいと思う」と話す。
テディベアは素材にクルミの木を使い、ウッドワックスでコーティングした。手足は可動式で、ポーズを変えたり、立たせたりすることもできる。「高橋さんは作品を作る際、細かく彫っていくというよりも、その時の勢いでできた跡を大切にしている」と松澤さん。
高橋さんは札幌市出身。1991(平成3)年からスウェーデンの工芸学校で木工を学び、1996(平成8)年から独学で木彫を始めた。現在は地元を拠点に、各地で展示を開催している。
同店での個展は3回目。松澤さんは「作品は全て一点物。希望があれば触れることもできるので、写真だけでは分からない細かい表情や木肌、色などをじっくり見てほしい」と呼びかける。
価格は、サンタクロース=1万3,200円~、シロクマ=2万7,500円~、テディベア=3万8,500円など。営業時間は11時~18時。火曜、12月31日~1月3日は休み。1月9日まで。