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安曇野で守屋玲子さん絵画展「PRESENT」 日常の景色に温かさ感じて

店内の壁に作品を展示。「ゆっくり過ごしてもらえれば」と守屋さん

店内の壁に作品を展示。「ゆっくり過ごしてもらえれば」と守屋さん

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 松本市在住のイラストレーター・画家の守屋玲子さんによる個展「PRESENT」が現在、安曇野・豊科の自家焙煎(ばいせん)コーヒーショップ「BELL WOOD COFFEE LAB(ベルウッドコーヒーラボ)」(安曇野市豊科、TEL 0263-75-3319)で開催されている。

温かい色合いの作品が並ぶ

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 山や川、空などの風景や、動植物、インテリアなどをパステル調の色合いで描いた18点を展示する。アクリルガッシュと呼ばれる絵の具は塗り重ねられることと、マットな質感が特徴。モチーフにしているのは「どこかで見たことある景色」が多く、守屋さんは「夢なのか、夢じゃないのか、あいまいな感じで脳裏に焼き付いているシーンを、目覚めて慌てて描き残すこともある」と話す。

 DMに用いた作品は、吹雪の中、デコレーションされたツリーが温かな光を放っている。「安曇野の森、たくさんある木々を思い浮かべて、こういうツリーが野外にあったらいいなと思って描いた」と振り返る。

 守屋さんは1978(昭和53)年、東京都生まれ。高校時代、テレビ番組「ボブの絵画教室」を見たことがきっかけで油絵を始めた。大学では建築を学んで就職したが、「やはり絵をやりたい」と美術学校「セツ・モードセミナー」へ入学。2007(平成19)年、東京・青山の「HBギャラリー」が主催する「HB FILE COMPETITION」で大賞を受賞。その後、角田光代さんの「紙の月」など新聞連載小説の挿絵や、ポスター、CDジャケットなど幅広く手がけながら、各地で個展を開催してきた。2013(平成25)年、夫の故郷である松本へ移住し、制作を続けている。

 同店店主でプリンティングディレクターの鈴木利行さんに複製画を依頼したことがきっかけで縁ができ、同展を開くことになった。「地元で展示をすると、身近な人にも見てもらえるのがうれしい」と守屋さん。この時期らしい展示タイトルには、「人生の一瞬一瞬、今、この時間がプレゼントと思えば、やりたいことができる」という思いを込めた。「日常をテーマにしているのも、一瞬を大事にしたいという思いがあるから。ふらっと立ち寄って、絵とコーヒーで温かい気持ちになってもらえれば」とも。

 営業時間は10時~18時。月曜・火曜定休(1月2日・3日は営業)。1月3日まで。12月17日18時30分からギャラリートークを行う。参加費は550円(ワンドリンク付き)、予約は同店まで。

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