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松本で「対話アートNAGANO WEEK」初開催へ 誰もが生きやすい社会に

ポスターの絵は県内出身の作家・カミジョウミカさんが担当

ポスターの絵は県内出身の作家・カミジョウミカさんが担当

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 アートと対話を通して地域の多様性を考える「対話アートNAGANO WEEK 2022」が11月19日から、松本市街地の6会場で開催される。

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 「多様性を認め合い、誰もが生きやすい社会」を目指して活動する一般社団法人「ナナイロ」(松本市大手1)が取り組みの一環として企画。各会場で、障がいのある人による絵画や立体作品などを展示する。県内出身の作家・カミジョウミカさんの絵画や、企画に関わった小川泰生さんが支援員を務める「障害者支援施設長野県西駒郷」(駒ケ根市下平)の利用者の作品などが並ぶ。

 現在、市中央図書館(松本市蟻ケ崎2)、市中央公民館(中央1)では先行して展示が始まっている。「ギャラリーノイエ」(大手3)の企画にはエクセラン高校の生徒も参加する。授業で障がいのある人たちのアート作品を鑑賞。映像を見るなどして作品を選び、レイアウトを考えた。前日にはギャラリーに掲示するパネルの制作や展示作業も行う。

 19日・20日は信毎メディアガーデン(中央2)で「人と、働く」をテーマにした「ナナイロ会議」を開く。参加者は「若者(10~20代)」「働く世代(30~50代)」「シニア世代(60代~)」に分かれ、生きづらさに向き合いながら活動する県内外のゲストの話を聞き、ディスカッションする。同法人の井出千比路さんは「お互いに話してみないと分からないことが多い。どんなにささいなことでも良いので、参加して自分の思いを伝えてほしい」と呼びかける。参加無料で、申し込みは前日までウェブで受け付ける。

 同法人は代表の中山拓郎さんがコワーキングスペースやコミュニティーの運営をする中で、生きづらさを抱える人たちの存在を知ったことなどがきっかけで今年2月に設立した。「今後は他団体と連携しながら松本以外の地域でもイベントを開催していきたい。最終的にはフリースクールの設立も目指している」と中山さん。

 アートと対話を取り入れたイベントは初の試み。「さまざまな人たちが集まって話し合い、多様性について考える機会をつくりたい」と5月から準備を進めてきた。井出さんは「アート作品や対話には正解がない。イベントを通して自分なりに考えて、何か一つでも気付きを得てもらえたらうれしい」と笑顔を見せる。

 今月25日まで(市中央図書館は24日まで)。開催時間は各会場の営業時間に準じる(最終日は16時まで)。

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