居酒屋「でんすけ」(松本市筑摩2、TEL 0263-88-6477)が、松本・筑摩の住宅街、筑摩東郵便局近くにオープンして1カ月が過ぎた。
店主の山崎浩明さんが、妻の優子さんと2人で切り盛りする。木目調をベースにした店内は窓も大きく、子ども連れでも利用しやすい雰囲気にした。店舗面積は約10坪。席数はカウンターとテーブルで17席。
看板メニューのおでんは1品150円で、大根や厚揚げ、ちくわ、こんぶなど。おでんのだしを使った「おでんのだしまき卵」(500円)や「おでんのポテサラ」(400円)、「おでんだし茶づけ」(350円)もある。ほかに「大豆のひたし豆」(250円)、「ハムカツ」(350円)、「自家製ローストビーフ」(550円)など、定番メニューは手頃な価格で提供する。
アルコールは、生ビール、日本酒、焼酎、ワイン、カクテルなどを幅広くそろえる。「でんすけ特製サワー」(450円)は、レモン、バイス、ミックスの3種類を用意。日本酒は県内外から選び、季節によって変わる限定酒もある。焼酎はおでんのだし割りにも対応する。
脱サラして開業した浩明さん。会社の早期退職制度の活用を見据え、5年ほど前から準備を始めていたという。建物が完成した1年半前は、まさにコロナ禍だった。「住宅街で、特に宣伝もしなかったので、誰も来てくれない日もあるだろうと覚悟していた。でも始めてみると毎日誰かが来てくれて、中には常連になってくれる人もいる。よい意味での『予想外』もある」と笑顔を見せる。
店の前には駐車場を用意し、スロープも設置。トイレも広く、車椅子でもスムーズに利用できるようにした。「車椅子だと店の選択肢が限られるという話を聞いて、せっかく新築するのだからバリアフリーにしたいと思った」と浩明さん。
オープンして1カ月。現在は週1ペースで休んでいるが、今後定休日を決めるなど、試行錯誤しながら営業しているという。「夫婦や子ども連れも多く、居合わせたお客さん同士で交流が生まれることもある。ここに来れば誰かがいる、という憩いの場にしていきたい」とも。
営業時間は16時~22時。