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朝日村有志らが考案したカレーレシピを商品化 「野菜をたくさん食べて」

「Asahi野菜たっぷりスパイスカレー」。同村の農業者団体「にない~て」と女性有志らが中心となって考案したレシピを商品化

「Asahi野菜たっぷりスパイスカレー」。同村の農業者団体「にない~て」と女性有志らが中心となって考案したレシピを商品化

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 カレーで朝日村の野菜をアピールしようと6月25日、同村の有志らが百貨店の「井上」(松本市深志2)と共同開発したレトルトカレー「Asahi野菜たっぷりスパイスカレー」が発売された。

カレーの具材は野菜のみで、無添加のグルテンフリー

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 同商品は、有志らが考案したカレーのレシピ集「あさひ村のたっぷり野菜カレーレシピ集」を基に開発。レシピ集では、市販のルーを使わず、スパイスで作るスープカレーやキーマカレーのほか、野菜を使った副菜を紹介している。松本ハイランド農業協同組合朝日支所の上條典泰さんが企画を担当。2019年、同村の農業者団体「にない~て」と女性有志らが中心となって第1弾のレシピ集を制作。第2弾はカレーに特化し、今年の3月に発行した。

 昨年の夏、「井上」からレトルトカレーとして商品化を提案され、レシピ集の制作と並行して開発に着手。野菜の種類を決めたり、製造工程を変えたりと、試行錯誤しながら実際のレシピの味に近づけた。具材は野菜のみで、無添加のグルテンフリー。こくと甘みを出すため、同村の干し柿も加えた。レトルト商品を作るのは初めての試みで、上條さんは「スパイスによって味に深みが出て、大人も楽しめる程よい辛さに仕上がった。調理して作るカレーとレトルトでは全く違い、野菜が溶けないようにするのに苦労した」と話す。

 レシピ集の統括・進行を務めた同村産業振興課の青柳賢木さんは「野菜は、旬のものや甘みの出るものを考えてセレクトした。さまざまなカレーを作ってきた実績がある井上さんと意見を出し合い作り上げた」と話す。村役場で開いた「うまいもん味わいまつり」を皮切りに販売し、好評だったという。

 「日本一野菜を食べる村」を目指している同村。「カレーを通じて、さらに朝日村を知ってもらい、野菜をたくさん食べてほしい」と上條さん。青柳さんは「野菜だけのだしでできているのが特徴。多くの人に食べてもらいたい」と笑顔を見せる。

 180グラム入りで、価格は540円。井上百貨店本店とアイシティ21のほか、村内のファミリーマートで販売する。

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