松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で現在、作家6人による「ふ・く・ろ展」が開催されている。
3回目となる同展は、前回の参加アーティスト、nono-craft(岡美幸さん)、nagi botan(阿久津清子さん)、7+01(小口征子さん)、vapor trail.(河西美和さん)、ようさん工房(百瀬陽子さん)に加え、Nuage blanc(山口よしこさん)の計6人が参加する、袋物だけを集めた企画展。ギャラリー内には100点以上の作品を展示する。
ようさん工房は古布を使った作品を出展。親子のように並んだ大小2点のうさぎの形をしたバッグは、目の部分に数字の刺しゅうを施し、背中部分にファスナーが付く。耳部分の先端に付いたボタンを留めて作る持ち手などにさまざまな工夫が光る作品。
vapor trail.は、リネン生地をメーンに使い、鳥や植物などの刺しゅうを加えた作品が多く、小旅行などに使えそうなサイズのバッグはベージュと紺色を展示。「自分でも気に入って使っている」(河西さん)。
今回初参加のNuage blancは、ようさん工房の紹介でメンバーに加わった。「こぎん刺し」という青森県の伝統工芸の手法を取り入れた作品を出展。2児の母である山口さんは「子どもが小さいので、ミシンに集中することができなくて…。だから刺しゅうみたいな『手仕事』が、今の私にはぴったり。『物を作る』という人間の営みのひとつを、子どもたちにも見せてあげられるので」と話す。「(Gargasは)結婚して松本に住み、散策しているときに見つけた大切な場所。そんな大好きな場所に自分の作品を置かせてもらえるなんて、とてもうれしい。皆さんに感謝」と今回の展示に対する思いを語る。
作品はすべて販売も行う。価格は、袋=1,890円~、ポーチ=1,050円、はし袋=1,500円など。営業時間は11時~20時。火曜、第1・3月曜定休。入場無料。3月1日まで。