長野県産エレキギターやエレキベースの展示販売、楽器製作の実演を行う「信州ギター祭り2021」が11月13日・14日、信毎メディアガーデン(松本市中央2)で開かれる。
「スギ・ミュージカル・インストゥルメンツ」(平田西1)、「ディバイザー」(笹賀)、「ティーズギター」(塩尻市広丘野村)、「レッドハウス」(同)、「523guitars」(広丘吉田)、「ブラッククラウドギタープロダクツ」(大町市常盤)など中信地域のメーカーを中心に県内12社が参加。楽器製作の実演やオーダー相談会、プロギタリスト・山口和也さんによる会場からのライブ配信、「スギ・ミュージカル・インストゥルメンツ」の杉本眞社長によるトークショー、参加企業が出品するギターやベースのオークションなどを行う。来場は予約制で、90分ごとに入れ替える。
展示販売するエレキギター、エレキベースは150本以上。出品情報は、ウェブサイト上で既に公開されており、事前購入もできる。実行委員会代表で「島村楽器松本パルコ店」(松本市中央1)ギターシニアアドバイザーの太田幹雄さんは「実物を見たいけれど足を運べない、イベントの前に情報を知りたい、という声も多く、なるべく応じたいと考えた」と話す。
長野県のギター出荷額は国内の約5割を占め、全国1位。湿度が低いことや木材加工が盛んなこともあり、中信地域にはメーカーも多い。「ギターというコンテンツを地元に根付かせたいという思いが強い」と太田さん。同店では、市鎌田中学校3年2組の総合的な学習の時間で、ギターについて生徒たちが学び、「信州らしい」ギターをデザインして製造委託する授業にも協力している。
昨年は新型コロナウイルスの影響で会場を2カ所に分けたが、今年は1カ所にした。「もともとは『信州そば祭り』をイメージして、見る、買う、職人との交流など、ワンフロアで多角的に体験できるイベントとして立ち上げた。今年も予約制だが、会場は1カ所で楽しめるようにした」と太田さん。昨年実施したオークションの収益で市内の中学校へエレキギターを寄贈するなどの取り組みも行っている。「地元のギター作り文化、職人の技術の高さを多くの人に知ってもらい、地場産業を盛り上げていきたい」とも。
開催時間は9時30分~18時30分。予約はウェブサイトで受け付ける。