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2年ぶり「安曇野スタイル」開幕 51会場で交流楽しむ展示・イベント

台湾茶の講座を行う「台湾茶藝(げい)館いろは」。会話を楽しみながらお茶を味わう様子

台湾茶の講座を行う「台湾茶藝(げい)館いろは」。会話を楽しみながらお茶を味わう様子

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 安曇野エリアの工房・ギャラリー・飲食店などが安曇野の文化を発信するイベント「安曇野スタイル2021」が現在、開催されている。

割烹旅館「山彦」では、グループ展を開催

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 今年で16回目となる同イベント。安曇野市内を中心に、ギャラリーや美術館、工房、飲食店、宿泊施設など51会場で、作品展示やワークショップ、期間限定メニューの提供などを行う。

 「台湾茶藝(げい)館いろは」(穂高柏原)では、茶葉の説明やお茶の入れ方を講座形式で教わるイベントを開催。3日には、産地の異なる4種類のお茶の飲み比べをし、参加者は器の持ち方を教わったり、香りや味を楽しんだりしながら、作法を体験した。「今まで気になっていた店で、初めて来た」という人も。6日・7日は台湾茶講座を行う(要予約、3,300円)。

 割烹(かっぽう)旅館「山彦」(安曇野市穂高有明)では、2014(平成26)年から取り入れた「ゲスト枠」の展示会場として、県内外の作家が集まりグループ展をしている。2階のギャラリースペースでは木工クラフトや雑貨、多肉植物、陶器など、1階では写真とタロット占いを出店。カウンターでは期間中、安曇野のコーヒー専門店「CHILLOUT STYLE COFFEE(チルアウトスタイルコーヒー)」の日替わりコーヒーと、菓子工房「彩香」のチーズインタルトバウムのセット(1,000円)を提供する。

 ガラス工房の「ガラス体験 遊び心」(同)では、ガラスのはんこ作り体験(要予約、3,000円~)ができる。好きなデザインを描いた後、サンドブラストマシンで彫り、1時間ほどで仕上げる。ほかに、菓子メーカーの「エイワ」(穂高北穂高)が用意したマシュマロを、外のたき火で焼いて食べることができる。「なないろ農園」(三郷明盛)のイチゴの販売も行う。同工房の浜石良治さんは「子どもたちが楽しめるよう工夫した。ものづくりだけではなく、人と人とが交流できる場所も大切」と笑顔を見せる。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったため、2年ぶりの開催となった。運営委員の増井祐壽さんは「当たり前だと思っていたことが、急にできない事態になった」と振り返る。今年はギリギリまで話し合いを重ね、状況を見ながら開催を決めた。「前回の半分ほどの会場数になったが、多くの人が心待ちにしているのを感じた。人の営みやつながりに触れながら、楽しんでもらえたら」とも。

 11月7日まで。

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