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松本で「信州ギター祭り」 展示販売や実演、トークショーで「ギター文化」発信

会場の様子(信毎メディアガーデン)

会場の様子(信毎メディアガーデン)

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 長野県産エレキギターやエレキベースの展示販売、楽器製作の実演を行う「信州ギター祭り2020」が11月14日・15日、信毎メディアガーデン(松本市中央2)と松本パルコ(中央1)で開催された。

実演では各メーカーがネック切削などの様子を紹介

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 中信地域のメーカーをはじめ12社が参加し、150本以上のエレキギターとベースを展示販売。プロギタリスト・山口和也さんによる会場からの生配信や、「T's Guitars」(塩尻市広丘野村)代表の高橋謙次さんが保管方法やメンテナンスについて話すトークショーなどのイベントも行った。

 製作見学では、ネック切削やフレットワーク、セットアップなどの様子を紹介。各メーカーの職人が、工程を説明しながら作業を披露した。来場者は質問したり、スマホで写真を撮ったりしながら、プロの技を興味深そうに見つめていた。

 長野県のギター出荷額は国内の約5割を占め、全国1位。特に中信地域は多く、湿度が低いことや木材加工が盛んなことも影響しているという。「地元のギター作り文化、職人の技術の高さを知るきっかけに」と2013(平成25)年にスタートした同祭は、昨年から楽器店とメーカーが実行委員会を組織し、規模を拡大。昨年は100本以上を展示し、2日間で延べ1500人が来場した。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、予約制で実施。会場の定員200人に対して、スタッフ30人と合わせて50%となるように1枠(90分)の定員を70人に設定した。予約率は両日8割ほど。実行委員会代表で「島村楽器松本パルコ店」(中央1)ギターシニアアドバイザーの太田幹雄さんは「(予約制は)初の試みだったが、来場者からは『試し弾きがしやすい』『ゆっくり見られていい』と好評だったので良かった」と話す。

 オーダー相談会では、各メーカーが他所でのイベントよりも多くの材料を持ち込めるなど、地元開催ならではのメリットも多い。「年々、手応えも感じている。『ギターの聖地』として、今後も情報発信を行っていきたい」と太田さん。

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