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安曇野・穂高にカフェと宿泊施設「KIIIYA」 安曇野の「拠点」になれるような店に

吹き抜けの開放的な店内

吹き抜けの開放的な店内

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 カフェと宿泊施設の融合施設「KIIIYA(キーヤ)cafe&hostel 」(安曇野市穂高、TEL 0263-75-2784)が安曇野・穂高にオープンして1カ月が過ぎた。

ランチはデリ方式。カウンターには色とりどりの料理が並ぶ

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 店舗面積は79坪。2階建ての建物をナチュナルな色味で統一し、店内は吹き抜けの開放的な空間に仕上げた。1階はカフェで席数は40席。中央に丸テーブルとシンボルツリー、まきストーブを配置し、オリジナルで作ったというテーブルやソファなどの家具も置く。2階は宿泊施設で、1階と螺旋(らせん)階段でつながる飲食スペースも設ける(カフェの利用者は18時まで使用可能)。運営会社「安曇野の良さを伝えたい」(同)の社長・島友理奈さんは「自分の要望を全て大工さんに伝えて作ってもらった。お客さまのテンションや気分が上がる内装を目指した」と話す。

 食事はランチ・カフェ・ディナータイムで提供するメニューを変える。ランチは「好みのワンプレートを楽しんでほしい」とデリ方式にした。5種類のメニュー(1,000円~1,680円)から好きな組み合わせを決め、前菜と温菜をそれぞれ選ぶ。全てにサラダとスープとドリンク、Aランチにはデザートも付く。ディナーは地元のブランド豚を使った、「安曇野放牧豚のハムとマリネ添え」(1,000円)、「安曇野放牧豚のグリル」(1,380円)のほか、「KIIIYAスペシャルサラダ」(850円)、「スパイシーポテトサラダ」(800円、ハーフ500円)などのサラダ類も。「食材は、社員みんなで育てる『はぜかけ米』を使うなど、体にいいものを意識している」と島さん。

 宿泊施設は、カプセルタイプの1人部屋を2室、2人から5人の個室を4室用意。トイレとシャワールームを備える。11月1日からの予約開始に向け準備を進めているという。

 島さんは「安曇野の魅力を発信したい」と2014(平成26)年に幼なじみと「安曇野の良さを伝え隊」を立ち上げ、翌年に法人化。拠点になる場所をつくろうと開業計画を進めたが、資金面で一度白紙になった。「それでも、少しでも何か情報を出していきたい」と、祖父の所有する土地にテークアウト専門店「Little KIIIYA(リトルキーヤ)」を建設し、営業を始めた。昨年、開業のめどが立ち、同じ場所に新設した。

 「Little KIIIYA」で提供していた、米粉を使ったクレープもカフェタイムに用意する。「シュガー&バター」(450円)や「シュガバタシナモン」(480円)などのスイーツ系のほか、「ピザポテト」(680円)といった総菜系も。島さんは「クレープは以前から人気がある。半年間試行錯誤を重ね、他とは違う食感を楽しめるよう工夫した」と話す。店名は「鍵=キー」と「家」を合わせたもので、「誰かにとってキーポイントになるような場所にしたい」という思いを込めた。「安曇野に来たら、『KIIIYA』に行こうと思ってもらえる店にしたい」とも。

 営業時間は10時~20時。宿泊利用は、チェックイン=15時、チェックアウト10時。料金は1泊、1人部屋=3,500円~。

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