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塩尻・広丘郷原にパティスリー「クルール」 特別感のある、地域で愛される店に

ブティックをイメージしたショーケースとオーナーシェフの佐々木さん

ブティックをイメージしたショーケースとオーナーシェフの佐々木さん

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 洋菓子店「Patisserie Couleur(パティスリー クルール)」(塩尻市広丘郷原、TEL0263-87-2030)が中華摩天楼の隣に7月17日、オープンした。

ブティックをイメージしたショーケース

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 店舗面積は18坪。白を基調にした上品な雰囲気で、L字型に設置したショーケースには彩り豊かなケーキとチョコレートが並ぶ。ケーキは「何が入っていて、どんな構造になっているのかを見てもらいたい」と、各種類1つを間隔を取りながら配置する。オーナーシェフの佐々木拓也さんは「ブティックのような高級感や特別感が出るよう工夫した。店を大きな白いパレット、商品を作品に見立て、スポットライトを浴びているような雰囲気が出せた」と話す。

 フランス産カカオのチョコレートを使った「ショコラフランボワーズ」(600円)は佐々木さんが「ゼラチンを使わず、カカオだけで固めた」という自信作。ほかに、「ガトーフレーズ」(550円)、「アールグレイカシス」(560円)など常時15種類ほどを提供する。「ボンボンショコラ」(4つ1,580円、6つ2,350円、8つ3,150円)はプレーン、ほうじ茶、ジャスミンアプリコなど10種類の中から好きなものを選ぶことができる。

 焼き菓子も豊富に取りそろえ、「マドレーヌ」(220円)、「フロマージュ」(230円)など10~13種類を用意する。グルテンフリーの「米粉のダックワーズ」(プラリネ、ショコラ、抹茶、ベリー=各250円)はアレルギーを持つ子どもがいることを知り、「安心して、楽しみながらお菓子を選んでもらいたい」と作ったという。

 佐々木さんは塩尻市出身。高校卒業後、東京の製菓専門学校へ進み、「資生堂パーラー」などを経て渡仏。洋菓子店「ジャン=ポール・エヴァン」で修業し、帰国後は都内の5つ星ホテルで腕を磨いてきた。2019(平成31)年に開業するため地元に戻り、働きながらお菓子教室やイベント出店を行い、独立の構想を練っていた。「塩尻はスイーツに使える食材が豊富。今後はワインやそば、スパイス系としてワサビを使った商品を開発し、地方のブランドとして発信していきたい」と意欲を見せる。

 カウンター形式のカフェスペースもあり、オープンに向け準備を進めている。テークアウトすることができないパフェや、バリスタのいれたコーヒーなどを提供する予定だという。店名はフランス語で「彩る」という意味。「お客さまの生活の一瞬一瞬を彩りたいと思い、この名前にした。地域の皆さまが親しみやすい場にしながら、うちにしか出せない特別感を追求していきたい」とも。

 営業時間は10時~19時(日曜は18時まで)。月曜・第1・3火曜定休。

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